入園早々、大勢の仲間に囲まれて水を得た魚のように跳ね廻る、にゃべっち。
いたずらものの本領を発揮し、保母さんの手を焼かせていた。
陽気なにゃべ少年は、毎日のように園で流行歌を歌っていたらしい。
悪戯で押入れの中に入れられても、聞こえて来るのは泣き声ではなく、歌声ばかりだったそうで
「お仕置きの効果が、まったくないよ・・・」
と、保母さんを嘆かせていた。
にゃべっち家は商売のため、母が園に迎えに来る時間は不規則になったが、迎えが遅くなって最後まで取り残されても、元気に歌っていたとか。
「他の子は淋しがって泣いたりするのに、にゃべちゃんはしっかりしてるわねー」
と、ヘンな風に感心されていた。
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