朝から終日東山観光に充てる予定だった2日目は、パートナーの強い希望を採り入れて午前は引き続き嵐山観光に変更された。京都らしく、漬物食べ放題の朝食バイキングでしっかり腹ごしらえをした後、ホテルのレンタサイクルで嵯峨嵐山駅へ向かう。念願のトロッコ列車は始発だったが、既に「立ち席」しか空きがない。1時間後の切符を買っておいて、再び渡月橋に戻ると法輪寺の舞台から京都市街を一望し、特別公開の弘源寺(天龍寺塔頭)を見物してから、トロッコ嵯峨嵐山に戻って乗車した。雲ひとつないような青天の中、風を切って走るトロッコ列車はまことに快適で、まさに春爛漫の風情だ。
ホテルでチェックアウトを済ませて嵐電で四条大宮へと移動すると、この日の予約をしてある四条烏丸のホテルに荷物を置き、タクシーで円山公園へと移動する。お目当ては「いもぼう」だ。松本清張の名作「顔」を読んでから、一度は行きたいと思っていた念願が、ようやくにして実現した。
いもぼうにすっかり満足した後は、円山公園の名物(というよりは京都名物)となっている枝垂れ桜にン年ぶりの再会だ。最初に見た時に比べると年々痩せてしまい痛々しい限りだが、前日とこの日の気温の高さでソメイヨシノの開花が一気に進み、こちらの方も満開近い見ごろを迎えていた。東山の定番である知恩院、円山公園、高台寺とそぞろ歩くと、6時からはパートナーお目当ての清水寺のライトアップだ。
5時半から並んだ甲斐に加え、行列の最前列に近い位置から開門と同時のダッシュのお蔭で「誰も居ない清水の舞台」という貴重な経験も出来た。清水坂を上りきったところに見える西門、鐘楼と三重塔の「朱塗り三点セット」は、京都に来たことを実感できる絶景と言えるが、奥舞台から望む清水の舞台も同様で
(ああ、また戻って来たんだなー)
という実感がひしひしと迫る。
この日の最後の目的地である祇園四条へタクシーで移動し、祇園白川の夜桜を見物。白川沿いの石畳の向こうに料亭の灯が流れ、京の情緒が満喫できる名所だけに人でごった返していた。そのまま四条通りを歩き、ホテルの近くにある京料理の店で夕食を摂りながら晩酌して、二日目の京の夜は更けていった (。 ̄Д ̄)d□~~
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