最終日は、ホテルの1階にあるコメダコーヒーのモーニングで幕を開ける。地元の名古屋でマスコミ記者をしていた若いころには、よく原稿を書きに行っていた懐かしい味が蘇った。
最終日のお目当てといえば姫路城だが、この日は朝から生憎の雨である。姫路城は昼に移動するとして、午前中はホテルから移動が便利な二条城へと向かう。二条城には庭園が幾つもあって桜の名所として知られるが、実際に以前に行った時にはソメイヨシノと枝垂れ桜が咲き乱れ天国のような景観を目にしていたため、その時の印象が鮮明に残っていた。広い二の丸御殿を周回し、二の丸庭園に出ても依然として雨は降り続いている。本丸庭園、桜の園と見て回るが、イメージとは全く違い桜はまだまだ5~6分咲きと寂しい。最後の清流園だけは、かなり開花が進んでいて満開に近い状態だったのは救われた思いだった。
京都駅ナカの京生そばで腹ごしらえをし、いよいよお目当ての姫路城だ。姫路城は3/27のグランドオープン以来、物凄い大混雑と聞いていたのが気にはなっていたが、この日は平日だ。おまけにこのような雨天だから、今日に限って混雑はないハズだと勝手に確信していた。実際に朝の時点では、公式Webページの混雑状況を確認した時は「待ち時間0分」だっただけに油断があった!
リアルタイムで更新される情報を覗くと、いつの間にか
「入場口まで60分、入場口から大天守入口まで60分」
に変わっているではないか!
つまりは待ち時間が2時間!
今から移動では入場口に着くのが2時近くだから、下手をすれば4時から1時間しか見学できないことになってしまう。計画では姫路城2時間、好古園庭園1時間で、計3時間は必要と考えていたから単純に2時に着けばよいと考えていたが、これはまことに甘かった。
折角ここまで近くに来ていながら寄らないのは業腹とはいえ、行ってみたはいいが、さらに混雑が酷くなっていて殆ど見られない、或いは入場制限でもされていてはシャレにもならない。 そんなこんなでギリギリまで迷った挙句、姫路城よりは京都に執着するパートナーの強い意向も手伝い、遂にお目当てだった「桜の姫路城」は断腸の思いで断念することに。
(まあ地元の人たちが、一通り見終わるのを待つしかないか・・・)
と自らを納得させながら平安神宮、インクライン、南禅寺、哲学の道、そして三十三間堂の千体千手観音立像を久々に見学して、さらに旨い料理と酒を堪能できたことで満足のうちに、3日間5.5kmに及ぶ旅程を終えた。
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