2006/06/23

弦巻

 世田谷区の弦巻は、ワタクシの住んでいるところから距離的には比較的近くになりますが、これまではまったく縁がありません。

<弦を巻くとは、弓や弦楽器の弦を張る事をいう。弦巻という地名の由来を調べると、源義家が奥州征伐の際にこの地で弓から弦を張り直したとか、北条家の士卒が家康に降参し弓を伏せ弦を外したとか書かれている。弓を張るのと外すのでは、意味が逆になってしまうので困ってしまう。また降参した士卒としても、その行為が地名となって代々語り継がれるのも、迷惑な話であろう。別の由来で、弦巻を源流とする蛇崩れ川が渦を巻くように流れたから、という説もある>

弦巻」の由来は諸説あり、これと言った決め手に欠く。一説に武将(源義家あるいは北条氏など)が弓弦をはずした、あるいは巻いた場所であるという。他には、水流(つる)が渦巻く場所など。しかし、弦巻は世田谷区内でも、ほぼ最高地点に近い台地である。一方で土地に起伏もあり、今は多くが暗渠となったが、小さな川もある。
出典Wikipedia

<源義家が奥州征伐の時にここで弓弦を外したため、または家康が後北条氏と戦った際に北条方がここで弓弦を巻いて降伏したため、と書いてあります。しかし、どちらも怪しいものとみていて、特に後北条氏の話は弦巻の名前が既に南北朝時代にはあった事から、地名の由来とは違うという事がわかります。『世田谷の地名』でもそれは同じで、ここでは弦巻のツルは「水流(ツル)」であり、弦巻は「水流巻」であると書いてあります。意味としては水禍のある土地、また土地が低くてジメジメする所という意味合いです。しかし地形からして、降水量によっては水流渦巻くという風にもなりますが、これぐらいの出水はどこにでも発生するものです。結論として、地名の由来はかつて水流渦巻いた現象を捉えて「水流巻」とし、これが後に弦巻となったものとみられます>

なお「弦巻」という言葉の正確な意味は「掛け替えのための、予備の弓弦(ゆみづる)を巻いておく籐(とう)製の輪。弦袋。弓弦袋」(大辞泉より)

「張りかえの弓弦(ゆづる)を巻いておく籐製の輪。箙(えびら)の腰革にかけて左腰に下げた。弦袋」(大辞林)となります。

●ポリネシア語による解読
「ツ・ルマキ」、TU-RUMAKI(tu=stand,settle;rumaki=immerse,duck in the water,stoop((Hawaii)lumai=to douse,duck))、「ちょっと水に潜る(浸かる)事がある場所に位置している(土地)」(この地名は、世田谷区弦巻(つるまき)、神奈川県秦野市鶴巻(つるまき)、千葉県市原市鶴舞(つるまい)、東京都町田市鶴間(つるま)、神奈川県大和市鶴間(つるま)と同じ語源と解します。

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