10月の東方の旅(東北)に続き、11月は西方(関西)の旅である。と言っても「定番」の京都は散々行っているから、今回のお目当ては奈良の室生寺だ。
室生寺は愛知に住んでいた頃から是非行きたいと思いつつ、結局行き損なっていたのが心残りだった。まずは23日の日曜の昼過ぎに実家に寄り数時間の滞在も慌ただしく、夜には大和八木に移動を終える。
「室生寺」という目的地を考えると、奈良駅からよりも橿原辺りに泊まった方が便利が良い。11/23は日曜だが、翌24日が振替休日であり、例年そうであるようにこの時期が紅葉のピークだけに、京都の宿泊施設はいかに目を皿にしようとも空きがない。 奈良もほぼ満室御礼ではあったものの、読み通り京都とは違ってなんとか入り込む余地はあった。
こうして夜遅くのチェックイン早々、橿原市内の「あすかの湯」へと直行。種類の豊富な温泉を楽しめはしたが、子連れや学生の団体で満員で、なかなか落ち着けない。入浴料400円はビックリするような激安とはいえ、タクシーで往復3000円近くかかってしまったが、気持ちよく就寝すると明けて24日は早朝出発により、9時前に室生寺に到着した。
室生寺と言えば、法隆寺のそれに次いで日本で2番目に古いと言われる五重塔が1200年以上の風雪に耐えてきた末に、遂に1998年の台風で(恐らくは)造建以来の大惨事に見舞われた。周囲の自然や景観と歩調をともにしながら、1200年余の歴史に溶け込んでいたのであろう五重塔を拝みたいところだったが、それでも予想していたような新品ピカピカな感じではなく、さほど違和感なく周辺に溶け込んで聳え立っていた。
「塔の根幹部は損傷せずに済んだ」とのことで、どうにか悠久の歴史を継承しえたのだろうか?
順序としては、特別公開の金堂の諸仏像、国宝釈迦如来・十一面観音を拝観した後に、特に思い入れの強い五重塔となり、ここまででもかなりの石段を登った気がしていた。
が、奥の院はまさに「屋上屋を架す」の如しで、さらに山の上までの険しい400段もの石段が待ち受けていた!...( = =) トオイメ
なんとか寺の頂上まで登りつめ、弘法大師空海を祀る奥の院御影堂(みえどう、室町時代前期、重文)に到達した時は、正直息切れがしていた。帰りは殆どが下りだから来る時に比べ遥かに楽だったが、数えていくとなんと700~800段はあった。こうして室生寺の文化財と境内の紅葉を堪能しつつも、この後は
「談山神社へ行くべきか、ハタマタ長谷寺へ行くべきか?」
などと、ギリギリまで迷っていた・・・
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