前日同様、この日も早起きして朝風呂を堪能すると、朝食バイキングでしっかりと腹ごしらえをする。
前日まで、猫の目のように変わる天気予報では雨マークも残っていたが、予想外にも朝から青空が広がっていた。
まずは、長岡京へと移動。目指すは紅葉の名所として知られる光明寺だ。
京都市内の「名所」といわれるところは、これまで春と秋で東西南北かなり行き尽した感があるが、市外となるとまだまだ未踏の名所が結構残っている。光明寺もその一つで「長岡京」という響きから、なんとなく遠くて不便かというイメージがあったが、実際には京都駅から電車で10分ほどと驚くほど近かった。もっとも寺までは、駅からバスで移動しなければならないが、臨時バスも増発されていて、ほどなく目的地に到着した。
初日の日曜は、自転車も思うように進まないような途轍もない混雑だったが
(平日の朝だし、市内の観光名所ほどの混雑はないはず・・・)
との希望を裏切り、市内名所にも引けを取らない人出だ。例によってC国人の姿が目についたが、市内名所はともかくこのような「穴場」にまで大挙して押し寄せて来ているとは!
光明寺の紅葉は噂に違わぬ素晴らしさで、またちょうどタイミング良く見頃を迎えていた。
続いて、近くの長岡天満宮へと移動。こちらも同様に、見頃の紅葉が素晴らしい。長岡京といえば、平城京から平安京へ都が遷る間の10年間都があった地だが、あまり有名な遺跡や遺構などがないのか、一向耳にしないのは不思議である。
さて、京都市内に戻るとレンタサイクルで、初日に見逃した「旧三井家下鴨邸」のリベンジだ。場所は、下鴨神社の参道を入ってすぐのところ。
前の週までは建物の1階部分のみの公開だったが、この週からは2階と3階も公開されているとのこと。入場券売り場が、それほどの混雑ではないのに「すっかり騙されて」入ってしまったのが失敗だった。建物に入った途端、長蛇の列が続き、まったく前に進んでいかないのである。
この分では、2階、3階に上がれるのに、どれほど時間がかかるかわからず、結局上は断念して1階と庭園の鑑賞のみとした。
確かに庭園は素晴らしいと言えたが、京都の庭園ということで言えば、まあ「普通の庭園」だ。2階、3階を観られず、これだけで「800円」は正直「ぼったくり」レベルである。これなら入場時に「xx待ち」と伝えるか、待つのが嫌で1階と庭園だけ観覧の拝観者は半額にするとか、色々な方法があるだろう。遠方からわざわざ来ている客も多いのだろうから、もっと拝観客に親切であるべきではないのか!
(三井が今日の財を成したのは、このようなアクドイ商法の賜か?)
などと、イヤミの一つも言いたくなるような、金額以上に「損した感」が強く残ってしまった。
ともあれ気を取り直し、続く目的地の真如堂に向かう途中で目についたのが「金戒光明寺」だ。
以前に、やはり真如堂目当てで通った時に訪ねた記憶があるが、その時は大きな山門と本堂を見学しただけだったが、今回は「御影堂、大方丈、庭園、山門」の特別セット公開である。1200円でセット券を買い、山門を上がろうとすると
「山門からは、撮影禁止でございます」
(そういうことは、金を払う前に言えよ!)
と言いたい。
なにゆえに、山門から外の景観が撮影禁止なのかがさっぱり不明だが、これまた折角の楽しみが半減だ。
御影堂、大方丈、庭園と、立て続けに鑑賞していく。普段は非公開のものばかりとは言え、1200円は高いとしか言いようがない。京都観光は「数が勝負」でもあり、それぞれで拝観料も嵩むだけに、やはり1寺社だけで1000円を超えるとなると、相当な価値を期待してしまうのだが、そこまでのものとは思えなかった。とはいえ、ボリュームはそれなりのものだけに、全部じっくりと鑑賞するにはそれだけの時間がかかり、真如堂に着いた頃には4時を回っていた。
真如堂の庭園と、近くの特別公開の寺院も予定していたが、時間の関係で真如堂の紅葉見物だけに留める。
全てが順調だった前日の天橋立に比べると、色々と消化不良が残る京都市内観光ではあったが、最終日は秋晴れに恵まれたのは幸いだった。
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