2016/11/23

猫の目計画(復活の秋・第1日)

今年の紅葉狩りの計画は、あたかも猫の目の如くに稀に見るほど変更を重ねた。

 

例によって「関西方面」というところだけは決まっていたが、今年はめぼしい特別拝観がなさそうな京都の市内観光よりは「日本三景」の中で唯一未踏の地となった天橋立、さらに春に姫路城で時間を喰って行きそびれた書写山、また書写山が「西の比叡山」なら「本物の」比叡山延暦寺も良いし、同じ滋賀なら湖東三山にも惹かれる。あとは天気と紅葉のタイミング次第と、ホテルは各地の分をキープしておき、天気予報と睨めっこの日々である。

 

ところが今年はどうにも天気が悪いらしく、計画立案時にはこれに悩まされた。候補のうち、まず「比叡山延暦寺」が一週間も早く「見ごろ」を迎えてしまいタイミングがずれたのと、肝心要の根本中堂が修復中とのことで、まず候補から外れる。湖東三山も数日前から「見ごろ」となっていたが、こちらは天気が良ければギリギリ間に合いそうな予感があった。

 

こうして「湖東三山京都書写山」と、ようやくにしてプランが固まりかけたが、出発前日になって彦根が突如「雨」予報に変わってしまい、泣く泣く断念。また書写山も、姫路からバスとロープウェイでの移動に片道1時間かかるだけに、やはり姫路城とのセット観光ならともかく、このためだけに往復2時間を費やすのが惜しまれて来た。こうして、結局はメインの天橋立を最も天気の良さそうな真ん中の日に当て、前後は京都観光というスケジュールに落ち着く。出発前は、当日は曇り時々雨、2日目は曇り、3日目も曇と雨のマークと、どれもパッとしない予報が続いていた。

 

普段より、かなり早い6時に起床し、出発。東京は快晴で、新幹線の車窓から名古屋辺りまでは、見事なまでの青空が広がっている。

 

(予報よ、外れてくれ!)

 

という期待も空しく、関ケ原を過ぎた辺りから雲が増え始めると、一気に怪しい雲行きとなり、京都に着いた時には無情にも小雨がパラついていた。

 

まずは荷物をコインロッカーに預けるのがいつもの段取りだったが、駅周辺は例によって煩いばかりのC国人団体に埋め尽くされ、コインロッカーはどこも空きがない。この重い荷物を背負って歩くわけにはいかないから、ともかくレンタサイクルで荷物を預かってもらい、身軽になって出発だ。

 

今年はめぼしい特別公開がない中で、真っ先に目を着けていたのが「旧三井家下鴨邸」の特別公開である。場所は出町柳を過ぎた下鴨神社の近くで、自転車でひとっ走りしているうちに、どうやら雨は上がった。道中、目についた店でランチをしつつ観光協会に電話で聞いてみると、初公開で人気の「旧三井家下鴨邸」は、なんと「1-2時間待ち」とのことで断念。

 

次に目標にしたのは「長楽寺」だったが、これまた場所がわからずに手間取った。清水寺、高台寺、八坂神社など、人気の観光名所が集まる東山は、日曜ということもあって物凄い人出だ。結局、京都市内をグルグルとサイクリングするような格好で、あまり混雑してなさそうな小さい寺院を見物して、早々に切り上げることに。

 


 



京都の狭い道に、バス待ちの行列が溢れて自転車も思うように進まない。さて目的の天橋立は遠く、京都駅から特急でも2時間以上かかる。新幹線と在来線という大きな違いはあるが、所要時間だけなら東京から京都へ行く以上の時間がかかるのである。京都市内は自転車で周回できるくらいに狭いが、太平洋側の京都市からは真逆の日本海沿いの京丹後までは遥かに遠い。桜にしろ紅葉にしろ、夜のライトアップを見る場合は別だが、日の短い秋は長い夜の時間帯を上手く活用して、いかに効率よく目的地まで移動できるかが極意と言える。

 

この日は、17時半の電車に乗って20時前に宮津駅に到着。じゃらんで検索した中で、唯一よさそうなホテルは駅からは遠かった。宮津湾に沿って、対向車は殆どおらず「クマが出るといわれる」暗い道をタクシーで10-15分走ると、ようやくホテルに到着した。

 

ホテルの部屋は「天橋立の景観保証(海側)」となっていたが、真っ暗で何も見えない。早速、ホテルの居酒屋で地酒の飲み比べだ。

 


 

料理もどれも旨く、満足して温泉へ。

 



酒を飲んだ後の広々とした温泉は気持ちが良く、天国的な幸せに包まれて早々に寝てしまった (--)ZZZ..

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