2016/11/03

退院(真夏の悪夢part8)



●812日(金)続き
 「手術は・・・しないとダメなんですか? 
  必ずしも、再発するとは限らないんですよね?」

 「まあ、そうですね・・・再発しやすい傾向はありますが、必ずというものでもないので・・・」

 「じゃあ一旦、様子見て、再発したら手術という選択もあるわけですね?」

 「勿論、それもありですが・・・ただし、今回みたいに数日も経ってからだと、腹膜炎を併発したり、手遅れにもなりかねません。
 次は少しでも異常を感じたら、直ぐに受診することが必須です」

 「わかりました・・・手術はせずに済むなら、それにこしたことはないかと・・・」

 「じゃあ、しばらくは経過観てということにしますか・・・」

 と一旦、手術の話はなくなった。

 その後も「再発確率」について、色々と調べてみると「薬で散らした場合の再発確率」は「14-15」で、虫垂炎にかかる初発確率が「9」(男性の場合)だから、過去に虫垂炎になったことのない男性の初発罹患率と、再発確率は5%しか変わらないことがわかった。

 「かなり良くなったようですので、食事もこの後は七分、全粥と上げて行って、明日は常食にしましょう」

 この日の昼食は五分粥と煮物、サラダにみそ汁、デザートと、徐々に品目が増えてくるのが嬉しい(「ジョア」がないのは残念だったが)。

 昼食後は、まず銀行で用事を済ませた後、一旦自宅に戻ってから市役所へ行き、高額医療費の限度額適用認定証を発行してもらう。

 再度、自宅に戻りタバコを立て続けに吸ってから、病院に戻った。

 夕食は七分粥、そして遂に焼き魚が出た。

 そして夜の抗生剤投与が終わり、6日ぶりに点滴の針が抜かれ、晴れて「自由の身」となった。

 「明日退院ということで、点滴はこれで終わりました。
 くれぐれも病院を抜け出して、タバコを吸いに行かないでくださいね」

 と、すっかり顔見知りとなった看護婦から、しつこくクギを刺される。 

●813日(土)
 遂に退院の日

 朝食は全粥となり、おかずは煮物とデザート。

 この頃には、食欲もすっかり回復していた。

 食後はこっそり病院を抜け出し、散歩しながらタバコを吸う (^^)y-o

 当初は午前中にも退院という話だったが、昼に常食を食べて問題なければ退院という運びになった。

 昼までの時間が、やけに間延びしたように長く感じられたが、例によってオリンピック観戦で時間を潰していた。

 病院最後の食事(常食)を終え、遂に退院許可が下りた。 

(ようやく、自由の身になったぞー!) 

 と、快哉を叫びたい気分だ。



 買い物を済ませて帰宅後、体重を測ると3キロも落ちていた。

 職場は、タイミング良く15日~18日まで「夏季休暇」となっていたため、19日から出勤すれば良い。

 PMには

 「来週は療養したいので19日は休暇とし、次の週から出る予定」

 とメールすると

 「こっちのことは気にせず、今はじっくり療養に努めてください」

 という返事が返って来た。

 翌週の土曜に再検査があるが、今の調子であれば問題なく回復するものと疑う余地はなかった。

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