●8月12日(金)続き
「手術は・・・しないとダメなんですか?
必ずしも、再発するとは限らないんですよね?」
「まあ、そうですね・・・再発しやすい傾向はありますが、必ずというものでもないので・・・」
「じゃあ一旦、様子見て、再発したら手術という選択もあるわけですね?」
「勿論、それもありですが・・・ただし、今回みたいに数日も経ってからだと、腹膜炎を併発したり、手遅れにもなりかねません。
次は少しでも異常を感じたら、直ぐに受診することが必須です」
「わかりました・・・手術はせずに済むなら、それにこしたことはないかと・・・」
「じゃあ、しばらくは経過観てということにしますか・・・」
と一旦、手術の話はなくなった。
その後も「再発確率」について、色々と調べてみると「薬で散らした場合の再発確率」は「14-15%」で、虫垂炎にかかる初発確率が「9%」(男性の場合)だから、過去に虫垂炎になったことのない男性の初発罹患率と、再発確率は5%しか変わらないことがわかった。
「かなり良くなったようですので、食事もこの後は七分、全粥と上げて行って、明日は常食にしましょう」
この日の昼食は五分粥と煮物、サラダにみそ汁、デザートと、徐々に品目が増えてくるのが嬉しい(「ジョア」がないのは残念だったが)。
昼食後は、まず銀行で用事を済ませた後、一旦自宅に戻ってから市役所へ行き、高額医療費の限度額適用認定証を発行してもらう。
再度、自宅に戻りタバコを立て続けに吸ってから、病院に戻った。
夕食は七分粥、そして遂に焼き魚が出た。
そして夜の抗生剤投与が終わり、6日ぶりに点滴の針が抜かれ、晴れて「自由の身」となった。
「明日退院ということで、点滴はこれで終わりました。
くれぐれも病院を抜け出して、タバコを吸いに行かないでくださいね」
と、すっかり顔見知りとなった看護婦から、しつこくクギを刺される。
●8月13日(土)
遂に退院の日。
朝食は全粥となり、おかずは煮物とデザート。
この頃には、食欲もすっかり回復していた。
食後はこっそり病院を抜け出し、散歩しながらタバコを吸う (^。^)y-。oO
当初は午前中にも退院という話だったが、昼に常食を食べて問題なければ退院という運びになった。
昼までの時間が、やけに間延びしたように長く感じられたが、例によってオリンピック観戦で時間を潰していた。
病院最後の食事(常食)を終え、遂に退院許可が下りた。
(ようやく、自由の身になったぞー!)
と、快哉を叫びたい気分だ。
買い物を済ませて帰宅後、体重を測ると3キロも落ちていた。
職場は、タイミング良く15日~18日まで「夏季休暇」となっていたため、19日から出勤すれば良い。
PMには
「来週は療養したいので19日は休暇とし、次の週から出る予定」
とメールすると
「こっちのことは気にせず、今はじっくり療養に努めてください」
という返事が返って来た。
翌週の土曜に再検査があるが、今の調子であれば問題なく回復するものと疑う余地はなかった。
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