2022/12/04

日本、スペインに勝利で決勝トーナメント進出決める!(サッカーW杯2022・カタール大会)(3)

グループステージ第3節が終わり、GSの全日程が終了した日本が優勝候補の一角スペインに逆転勝利し、決勝トーナメント進出が決定!

 

まさに驚くべきニュースだ。日本として「スペインに逆転勝ち」は、初戦のドイツ戦勝利に続くか、あるいはそれを上回る快挙である。

 

「勝負事は下駄を履くまでわからない」と言われるが、このW杯のGSこそは、まさにその典型的なサンプルなのか?

 

日本は、スペイン、ドイツという世界の強豪国と同居する「死のグループ」に入ってしまった。冷静に分析すれば、この両国に勝つ見込みは殆どないというのが、常識人の穏当な見方だったろう。

 

戦前の予想では、このグループを制するのはスペイン、ドイツは揺るがず、日本の役回りは「ドイツ、スペインに圧倒され、唯一コスタリカだけは、運が良ければ勝てるかも」というところだったろう。ところが蓋を開けてみれば「圧倒されて負けるはず」だったドイツ、スペインに逆転で勝利し、逆に唯一勝てそうな相手と期待されたコスタリカに完封負けとのが現実だから、まことに世の中というのはわからないものだと痛感した。

 

とはいえ、「結果がすべて」というのが勝負事の世界だ。

 

「2勝1敗、F組1位で決勝トーナメント進出」

 

の厳然たる事実を突きつけられては、たとえスペイン、ドイツが多少を抜いていたのだとしても、これは「お見事」と言うしかない。

 

振り返れば、何といっても緒戦のドイツ戦に勝ったのが大きい。逆に「まさかのGS敗退」の醜態を演じる羽目となったドイツとすれば、いきなり格下と見下していた(?)日本に「まさかの敗退」を喫したショックは計り知れず、最後まで尾を引いたように見える。

 

第2戦のコスタリカ戦は、緒戦で「ドイツに勝った」ことに加え、コスタリカが緒戦でスペインに「0-7」という記録的な惨敗を喫したことから、すっかり「コスタリカ=F組最弱」のイメージが定着していたから、ここは「2-0」くらいですんなり勝って決勝トーナメント進出、というのが日本が描いていた皮算用だったろうが、そうは問屋が卸さず。

 

「これが本当にドイツに勝ったチームか?」と目を疑いたくなるような「しょぼいプレー」に終始した日本に対し、「これが本当に0-7の惨敗をしたチームか?」と、逆の視点から目を疑いたくなるような堅い守りで、日本を完璧に封じ込めたコスタリカこそは、ここまでで最も憎い相手だ。

 

が、ここまで立て続けに予想外の展開ばかりを見せつけられては、もはや「スペイン戦の勝利もあり得るかも?」などと、判官びいきの勘違いがエスカレートしてしまっても無理からぬところで、しかもこれが勘違いどころではなく現実となったから、まことに今回ばかりは、どこまでも驚かされるW杯となってしまっているのである。

 

かくして、日本がメデタク決勝トーナメントに駒を進めた裏には、当然ながらGSで撃沈したチームの悔し涙がある。

 

グループA

〇オランダ、セネガル

×エクアドル、カタール

オランダが順当にトップで通過。開催国のカタールが、かつての隣国さながらの「成金根性にものをいわせた奥の手」を使ってくるかと思いきや、そもそもベースとなる実力がなさ過ぎたのか、まことに潔く(?)3連敗で撃沈。

 

グループB

〇イングランド、アメリカ

×イラン、ウェールズ

ここは、ほぼ波乱なく順当な結果。前評判の高かった「サッカー母国」イングランドはともかく、「サッカー後進国」アメリカは組み合わせに恵まれてどさくさ紛れで勝ち上がった印象。

 

グループC

〇アルゼンチン、ポーランド

×メキシコ、サウジアラビア

アルゼンチンが、緒戦で「最弱」のサウジに負けたのは驚きだったが、その後は実力通りの結果と言えるか。

 

グループD

〇フランス、オーストラリア

×チュニジア、デンマーク

フランスの首位は予想通りの一方、デンマークの最下位は予想外。顔ぶれから見て最下位想定だったオーストラリアの健闘光る。

 

グループE

〇日本、スペイン

×ドイツ、コスタリカ

ドイツがまさかの予選落ち。ここは、なんといってもスペイン、ドイツの2強を制し堂々トップで終えた日本の快進撃が特筆モノ! ドイツ×スペインは観たかった!

 

グループF

〇モロッコ、クロアチア

×ベルギー、カナダ

戦前予想で首位と目されたベルギーは、パッとしないままで予選落ち。地味なグループにあって、モロッコ首位は目立たないサプライズか。

 

グループG

〇ブラジル、スイス

×カメルーン、セルビア

結果だけ見れば、まず順当。ブラジルの最終戦敗退は手抜きだろうが、いつもながらスイスが中途半端な存在・

 

グループH

〇ポルトガル、韓国

×ウルグアイ、ガーナ

グループ最弱と目された韓国が、運良く得点差で拾われて予選通過は想定外。日本の快進撃の刺激を受けたお蔭だろうが、W杯では毎回振るわないウルグアイが、「たかが韓国」の後塵を拝して今回も呆気なく敗退は情けない。

 

さて、ノックアウトステージ緒戦の日本の相手は、過去に因縁あるクロアチアと決まった。ベルギー戦を見る限り、さすがに強そうな前回準優勝クロアチアとはいえ、ドイツ、スペインを撃破してきた日本にもチャンスは十分。この勝利の先は

 

史上初のベスト8進出

 

という、さらなる「歴史的快挙」が待っている!

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