2022/12/08

日本らしい結末?(サッカーW杯2022・カタール大会)(4)

決勝トーナメント1回戦の相手はクロアチア。前回大会準優勝の実績からも明らかなように、ドイツ、スペインなど誰もが認める「世界の強豪」に比べても実力的には決して引けを取らないクロアチアだが、どうにも地味な存在だ。

 

前半に日本が4試合目にして初めて先制点を奪うと、1-0のまま前半終了という有利な展開となったが、後半同点に追いつかれ延長戦に。延長はジリジリした展開の末、両チームスコアレスのまま今大会初のPK戦に突入。

 

PK先攻の日本は、まさかの2人連続失敗。対するクロアチアは2人が余裕で決めて、この時点で既に勝敗は決した。

 

「PK戦は時の運で、実力は関係ない」とはよく言われたりするが、この日のPK戦を見る限りはキッカー、ゴールキーパーともに明らかな「実力の差」が出た印象。

 

過去にも散々繰り返してきたが、ゴール前に来ると萎縮してシュートが打てない「長年の宿痾」は、遂に今大会で解消されたかに見えた。90分間、そして120分間の勝負の中では、確かに積極的なシュートが随所に観られたのだ。ところが、この肝心要の場面で「宿痾」が再発。足が縮こまったような中途半端なキックで、易々とキーパーの餌食となってしまったのは、なんとも「日本らしい」消化不良な結末だった・・・

 

オランダ3-1アメリカ」は順当な結果。「アルゼンチン2-1オーストラリア」は、オーストラリアが予想以上の健闘と言えるだろう。

 

イングランド3-0セネガル」と「フランス3-1ポーランド」は、優勝候補がともに相手を圧倒。次の準々決勝で対戦は、なんとも惜しいカード。

 

ブラジル4-1韓国」は「順当すぎる結果」だが、「前半だけで4点」と聞いて「一体、どんなゲームなんだ」と、悪趣味なことにABEMA動画を確認。

 

「これが決勝トーナメントの試合なのか?」と目を覆いたくなるような、実力差歴然の一方的な展開には、さすがに悪趣味かつ大のコリア嫌いのワタクシですら、後半は観る気が失せてしまった。

 

前半だけ見た限りでは「10-0」くらいになりそうな展開だったが、さすがは遊び心のあるブラジルだけに、かつてのドイツのような「肉食獣」根性丸出しで得点を重ねる

「非情さ」がないのが救いだったか。タナボタ決勝トーナメント進出したコリアにとっては、まるで恥をかくため出てきたような惨憺たる結果に。

 

モロッコ0(3)-(0)0スペイン」はスコアレスドローとなり、2試合目のPK戦となったが、なんとスペインが1本も取れずに0-3の惨敗。

 

他の7試合が、いずれも下馬評通りの結果で強豪が勝ち上がってきた中、マスゴミによれば「唯一の番狂わせ」とのことだが、あの日本に対する負けっぷりを観れば番狂わせとも言えない。

 

ポルトガル6-1スイス」、これはポルトガル有利とは言われたものの、スイスも決して弱くはないだけに接戦が予想されたが、思わぬ一方的な展開に。

 

この結果、準々決勝の組み合わせは、以下となった。

 

      オランダ-アルゼンチン

      クロアチア-ブラジル

      イングランド-フランス

      モロッコ-ポルトガル

 

注目は、やはり「イングランド-フランス」と「オランダ-アルゼンチン」だが、日本に勝ったクロアチアとアフリカ勢で唯一勝ち残ったモロッコが、それぞれブラジル、ポルトガルという強豪にどう挑んでいくかも楽しみ。

 

日本が敗退した時点で「ワールドカップは終わった」という俄かファンも多いだろうが、以前から主張してきた通り、ワタクシは日本がいようがいまいが関係ない。GSの組み合わせなどに恵まれ、運よく決勝Tに進んできたチームが淘汰されたベスト8からは、本当の実力を備えたチームのみでしのぎを削る舞台となる。

 

ここからが「真のワールドカップ」なのである。

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