2012/08/06

競泳メダルラッシュと男女サッカーの快進撃(ロンドン・オリンピックpart4)

競泳陣のメダルラッシュが素晴らしい。

 

ここまで日本の獲得したメダルの総数は「24」、そのうちの半数近い「11」が競泳で獲得したものである。もちろん、これは「史上最多の快挙」だ。中でも圧巻だったのが最終日の「400メドレーリレー」で、男子が「銀」、女子は「銅」とアベックメダル獲得で締めくくったのは、まことに象徴的であった。

 

言うまでもなく、メドレーリレーは4つの異なる種目の選手で競うリレーであり、日本競泳陣が総合的な力を備えていることを証明した。競泳には、これまで北島という「絶対王者」がいたものの、その分「北島頼み」というところもあった。その「絶対王者」は遂に王座から滑り落ちたとはいえ、次々に新星が登場してくるという目まぐるしい展開で、すっかり蔭の薄くなった柔道に代わって大活躍だった。

 

しかしながら、なんといっても競泳以上のサプライズはサッカーである。ワールドカップ優勝という実績ある女子はともかく、これまでは「ヘッポコ」の代名詞だった男子サッカーの目の覚めるような快進撃は、ある意味このオリンピックで最大のサプライズとも言える。あくまでフル代表ではなくU23代表とはいうものの、子供のころから長年ワールドカップを見てきた自分としては、日本の男子サッカーが「世界の4強」になる日がこようとは、夢以上の信じがたい思いだ。しかも、男女ともに4強である。

 

が、問題はここからだ。これまで他の競技を見ても準決勝、決勝と進みはするが「決勝の壁」がなんとも厚い。大健闘したバドミントンの女子ペアも「歴史的な大健闘」に意義を挟む余地はないが、決勝は明らかに力負けだった。メダルラッシュに沸いた競泳陣と言えど、こと「金」となると一つも獲れていない。また個人総合に続く「金」が期待された内村も、種目別は「銀」に終った。すでに「銀」と「銅」は10個以上を獲得しているだけに、正直喉から手が出るほど欲しいのは「」のみである。

 

残る競技で「金」メダルの有力候補と目されるのは、女子レスリングの吉田、伊調くらいか。確度は下がるが、ハンマー投げの室伏も幾らかは期待できる。こうなると、本来なら金メダルが有力視されるはずだった野球やソフトボールがなくなったのは、やはり大きな痛手だ。日本が金メダルを獲得する競技は、オリンピックから消える運命にある。

 

準決勝進出を決めた卓球団体も「C国の壁」を破るのは至難の業だろうし、女子マラソンに至っては入賞はおろか16位が最高というテイタラクで、最終日の男子も期待できそうにない。となれば、益々男女サッカーの「歴史的快挙」に期待してしまうではないか

と書いた後で、フェンシング(フルーレ団体)の準決勝。土壇場で粘りを見せ残り1秒で同点に追いつき、延長でドイツを下して決勝進出。

0 件のコメント:

コメントを投稿