メダルはたくさん獲りながら「金」メダルがなんとも遠い。大会12日目まで「金」が僅か「2個」と停滞していた日本に、ようやく待望久しい金ラッシュが訪れた。
以前に、体操の内村を「最も金メダルに近い選手」と書いたが、考えてみれば内村以上にガチガチの本命が存在していた。前回オリンピックの「大本命」と言えば、女子レスリングの吉田だった。そして今回は、同じ女子レスリングの伊調だ。なにせ、不戦敗を除く実際の試合で「150連勝」という実績が、燦然と輝く。2003年5月以来、10年近くも負けたことがないというのだから、世界中のどの競技を見渡してもこれほどの「絶対王者」が居るだろうか?
「世界選手権7連覇」、「オリンピック3連覇」と、出場した10大会で全て優勝とどれを見ても桁外れて物凄いのである。
「終わったら金だったという普通の感じ」と言うから、なんとも次元が違い過ぎる。万に一つも金を取れないような事態になったとしたら、その方がよほど大ニュースになりそうな逸材である。
が、その伊調のさらに上を行く実績の持主が、吉田であった。「オリンピック3連覇」、「世界選手権9連覇」、「アジア大会3連覇」、「アジアレスリング選手権5連覇」と「1996年以降出場した国際大会合計27大会で、すべてが金メダル」という前代未聞の怪物である。だが「怪物」とはいえ生身の人間だけに、遂に「翳りが出てきた」と言われた。それだけに、前回のような「絶対王者」とは言えなくなりつつある状況だったらしい。それでも「金」という結果は、やはりただ者ではない。
この2人は「別格」だが、さらに女子レスリングでは最初に登場した小原が、まさに「執念の金メダル」を捥ぎ取ったのが印象強い。テレビで繰り返された通り、この選手のオリンピック出場までの茨の道程を思えば、一層感動も強まる。思えば伊調も小原も、吉田を避けるために階級を変えた選手である。残る1階級のハマグチだけは「予想通りの惨敗」に終わり「全階級制覇」の大金字塔は逃した。とは言え、いずれも本命視されながら3階級での「金」独占は、実に圧巻であった。
この日は、さらにもう一つの「金」が期待された「なでしこJAPAN」だったが、残念ながらアメリカに惜敗し「銀」。さらに「奇跡の快進撃」を演じてきた女子バレーボールも、遂に敗退して3位決定戦に回る。男子サッカーに続き、女子バレーボールまでが「世界一対戦したくない相手」との3位決定戦となったのは、実にやりきれない。
それにしても、わざわざこの時期を狙って、ここぞとばかりくだらない話題作りに血道を上げ、存在感をアピールしようという、さもしい性根のクソ政治屋どもが恨めしい。ドサクサ紛れに消費税アップという姑息な小細工弄し、オリンピック中継の邪魔をしているアホッぷりが、なんとも許しがたいではないか ヽ(#`皿´)ノ
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