2015/10/21

北陸信越の旅2日目(立山黒部アルペンルート編・前編)

普段の朝食はロールパン2つ程度で済ましているが、観光地の名物料理がズラズラと並ぶホテルの「朝食バイキング」だけは、いつも旨すぎてつい食べ過ぎてしまう。

 


 

この日もご多分に漏れず「腹が破裂するほどに」食べて、いよいよこの旅行のハイライトとも言える「立山黒部アルペンルート」の日を迎えた。

 

前夜は「星に近い」立山のホテルで満点の星空を期待しながら、生憎の天候不良で星はひとつも拝めないまま、遂に恨めしい小雨の中の出発である。

(せめて、室堂では止んでいてくれよ・・・)

という淡い期待を胸に、立山駅を出発する。

 

ケーブルカーで美女平へ到着すると、前回うっかり見逃した「美女杉」が駅を降りてすぐのところにあった。

 


 

この美女平でも軽くハイキングを予定していたものの、傘なしでは難しい雨模様のために断念し、お目当ての室堂へと向かう。前回のアルペンルートで残した「宿題」は「黒部ダム大放水」と「室堂ハイキング」であった。

前回は、これ以上は望めないという好天に恵まれ、車窓一杯に立山連峰の紅葉が素晴らしかったが、この日は打って変わり弥陀が池~天狗平と山を登るにつれ天候が悪化し、お目当ての室堂を目前にしたところで雨は「雪」に変わっていた!

 

(これじゃあ、ハイキングどころではないじゃん・・・なんとか回復してくれんものか・・・)

 

という願いも虚しく、室堂に到着した時は無情にも「一面の銀世界」が視界に広がっているではないか!

3年越しの念願の室堂は、ひたすら寒い。とはいえパートナーともども、ここまで来たら最早意地のみで、雪の降りしきる中を100均で用意しておいた雨合羽を着ての「決死行」だ。

 

横殴りの吹雪に頬を打たれ、視界は0%の中をひたすら雪に向かって歩く。手袋はあっという間にびしょ濡れとなり、手はすっかり悴んでいた。行けども行けども視界は「銀世界」で占められ、最大目的だったアルプスの山並みはおろか、ハイキングコースの見どころとされる「みくりが池」や「血池」も積雪の景色に埋もれ、僅かに確認できるのみ。

 


 

最近の観光名所では必ず目にする、例のC国人旅行者すら蔭すらもなく、一つ間違えば「遭難一歩手前」の無謀なハイキングである。ともあれ、コース中間地点にある「みくりが池温泉」までは、どうにか辿り着いた。この状況だけに猛烈な温泉の誘惑と戦いながら、復路の「難行」を考え泣く泣く断念し、ここは小休止のみに止めておく。これ以上、雪が酷くなったら戻れなくなってしまうだけに、ノンビリと休んでは居られなかった。

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