Gが開幕から絶好調である。ここ数年のテイタラクを散々観続けて来た事もあって、18試合を終えた時点で15勝3敗という数字にはビックリ仰天した。
これほどの快進撃を、誰が予想しえたであろうか。去年までより少しはマシになれば良いがという程度で、正直なところ「原巨人」にはそれほど期待していたわけではなかっただけに、この快進撃はまったく予想外の「嬉しい誤算」と言うしかない。
不景気な貧乏神を絵に描いたような、昨年までのネクラなボンクラから若い原に代わったとはいえ、監督が代わるとこんなにもチームが代わるのかというくらいにレギュラークラスの顔触れもガラリと一新し、野球そのものも「これがG?」と(良い意味で)目を疑うばかりに、スピーディな魅力あるものに変貌しているではないか。
その象徴とも言うべきは「ミスター・ツーベース」の矢野(25歳)であり、また球界を代表する走力を持ちながらも、去年までは干されていた鈴木(28歳)であり、さらには怪我で戦列を離れたものの開幕からいい働きを見せていた亀井(23歳)といった、フレッシュな顔触れである。
また投手では、今や上原をに代わるエースと言っても良いくらいに、目覚しい働きを見せている内海(24歳)など、若い選手が力をつけて来たとは言え、原監督の大胆な若手の登用が、ここまでは怖いくらいにズバズバと成功している。これに、生え抜きの中心選手である二岡、ヨシノブ、シンノスケや、投手では上原、久保、林、さらには外様の小久保、工藤に新外国人のパウエル、グローバー、李などがバランスよく噛み合っているのだ。
去年までの一発だけに頼った、打つだけで「名前だけの大物」をムダに並べた「守れない走れない野球」を一掃し、スピーディかつ堅い守備力も加わり、総合力でもシーズンを競っていけそうな、非常に魅力的なチームへと生まれ変っているのには驚いた。正直なところ、個人的には密かにバカにしていた原監督ではあったが、よくぞここまでのチーム改革を成功させたものだと率直に感嘆の念を禁じえないのである。
4月最後となる中日戦は、この好調を象徴するかのように二打席連続満塁ホームランという史上初の快挙を達成した二岡が、3HR10打点を叩き出す大活躍で15-4と圧勝し、これで18勝6敗で貯金が12というこれ以上ない開幕スタートになった。ライバルと目される中日、阪神に大きく水を開けての首位は文句のつけようがないが、勿論このままの調子でシーズンを乗り切れるほど甘いものではないだろう事は承知している。自慢の打線がかなり下降気味だけに、これからが正念場ではあろうが・・・
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