2007/01/22

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第7番『ラズモフスキー第1番』(第2楽章)

 


この5年は、弦楽四重奏曲のジャンルにおいてもベートーヴェンを大きく飛躍させました。 ハイドンやモーツァルトの継承者としての姿を明確に刻印していた初期作品とは異なり、ここではその様な足跡を探し出すことさえ困難です。特に、このラズモフスキー四重奏においては、モーツァルトやハイドンが書いた弦楽四重奏曲とは全く異なったジャンルの音楽を聞いているかのような錯覚に陥るほど、相貌の異なった音楽が立ち上がっています。そして、それ故にと言うべきか、これらの作品は初演時においてはベートーヴェンの悪い冗談だとして、笑いがもれるほどに不評だったと伝えられています。

 

ベートーヴェンの実際の容姿については、非常に醜かったと伝えられている。小太りで身長も低く、どす黒い色の顔は天然痘の痕で酷く荒れていた。普段の表情に関しては、有名な肖像画の数々や、デスマスクのほかに生前ライフマスクを作っていたこともあり、どのような表情だったかは、ある程度判明している。ライフマスク製作の際、息が詰まってベートーヴェンが暴れだし、もう一度作り直す羽目になった、というエピソードもある。

また、若い頃は結構着るものに気を遣っていたが、歳を取ってからは一向に構わなくなったため「汚れ熊」が、彼のあだ名となった≫

 

多くの貴族のパトロンを抱え、その娘たちにピアノを教え次々と恋心を抱きながら、総て失恋に終わったというのもあながち、あの狂熱的な性格のせいばかりではなかったようだ。愛情の告白をする都度、弟子に逃げられを繰り返しながら心ならずも生涯独身を通す事になった気の毒なベートーヴェン。あの偉大な楽聖の遺伝子が、僅か一代で途絶えてしまったのは、なんとも惜しまれてならない (-_-) ウーム

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