2015/06/22

神世七代(その3)御復習い

http://nihonsinwa.com/ 引用

意富斗能地神
神世七代の第5代の神で、オオトノヂが男神、オオトノベが女神である。大地が完全に凝固した時を神格化したもので「」は男性、「」は女性の意味である。また「」は「ミトのマグワイ」の「」で、性器の象徴であるとする説もある。古事記の神世七代と、日本書紀の第二段本文・第三段本文・神代七代に登場する。どういう神様かはハッキリと分かっていないが、意富斗能地神(オ意富斗能地神)・大戸之邊(オ大斗乃辨神)・大戸之道尊(オオトノジノミコト)・大戸摩彦尊(オオトマヒコノミコト)・大富道尊(オオトミジノミコト)と名前が沢山あるところを見ると、広く信仰されていた見られる。

大斗弁神
古事記では「大斗乃辨神(大斗乃辨神神)」、日本書紀では「大苫邊尊(オオトマベ)・大戸摩尊(オオトマヒメ)・大富邊尊(オオトミベ)」となっている。使われている漢字の「」や「」は「何かの境」とか「」という意味なので、オオトノジ神との兼ね合いを考えると「」や「」といった人工的な「」を意味しているのかもしれない。神世七代ではオオトノジとオオトマベが生まれ、その後、オモダル・アヤカシコネが生まれ、最後にイザナギ・イザナミが生まれる。オオトノジ(男)・オオトマベ(女)の次の「オモダル」は「立派な」という意味で「アヤカシコネ」は「素敵」とか「素晴らしい」という意味である。これを「男女のプロポーズ」と捉え、次のイザナギ・イザナミへと続いてゆく。イザは「誘う」の意味。つまりこの流れが「結婚」を表し、イザナギ・イザナミの国産みに繋がる。

於母陀流(面足)神
神世七代に登場する神。吾屋惶根神は対となる神で、妻ともされる。名前が登場するだけで、活躍はない。面足神は神代に登場する神様だが、他の神々とはややニュアンスが違う。神代の神々が「ウヒジニ・スヒジニ」、「ツノグイ・イクグイ」、「イザナギ・イザナミ」と対となる神と名前が似ているのに対して、面足神と吾屋惶根神は似ていない。オモダルは「完成した(=不足したところのない)」の意、アヤカシコネはそれを「あやにかしこし」と美称したもの。つまり、人体の完備を神格化した神である。中世には、神仏習合により神世七代の六代目であることから、仏教における天界の最高位である第六天魔王の垂迹であるとされ、特に修験道で信奉された。明治の神仏分離により、第六天魔王を祀る寺の多くは神社となり「第六天神社」、「胡録神社」、「面足神社」などと改称した。

阿夜訶志古泥神
面足神尊の対となる神として登場する。古事記・日本書紀ともに活躍はないものの、神代の初期に登場するところをから重要な役割を持っていたと思われる。  対となる男神(男神と推察される)面足神には別名が少ないが「第二段本文・第三段本文 神代七代」では惶根尊(カシコネ)の別名として、吾屋惶根尊(吾屋惶根神)、忌橿城尊(イミカシキ)、青橿城根尊(アオカシキネ)、吾屋橿城尊(アヤカシキネ)が挙げられる。

なぜ別名が多いか??

日本神話では、別名が多いということは歴史が長いか、役割が多いか、ともかく「その神が重要な存在だった」のではないか。ところが吾屋惶根神は、実はどういう神なのかよく分かっていない。記紀の訳本によると「あや・かしこ」=「なんとすばらしい」という意味で、大地が出来上がったことに対する褒め言葉と書かれているのみである。

0 件のコメント:

コメントを投稿