2017/04/07

ペスカトーレ(パスタマニア)(10)

ペスカトーレ(イタリア語: Spaghetti alla pescatora)は、魚介類を用いたトマトソースのスパゲッティ。

 

概要

ペスカトーレとはイタリア語で漁師の意味で、もともとは漁師が売れ残りや雑魚、外道などをまとめてトマトソースで煮込んだものがはじまりと言われる大衆料理である。これが、次第にスパゲッティのソースとして使われるようになった。

 

塩・ニンニク・白ワインなどによる簡素な味付けに、魚介類それぞれの旨みがトマトソースによって調和され、素朴だが非常にコクのあるスープとなる。そのため、スパゲッティだけでなく他のパスタともよく合う。一般的にはアサリ、イカ、エビ、カニ、ムール貝、ホタテ等がよく使われるが、一定のレシピはなく、好みの魚介類をトマトソースで仕上げた料理にはペスカトーレと付くことが多い。料理名だが正確にはペスカトーレではなく、ペスカトーラである。ペスカトーラは海の幸という意味だ。

 

挿話

群馬県では、魚介の入ったトマトソースに唐辛子とニンニクを効かせたスパゲティ(すなわち「辛口のペスカトーレ」)を『ベスビオ』と称する。高崎市に本店を置くイタリアンレストランチェーン「シャンゴ」が作り出して広めたと言われており、群馬県内ではポピュラーなメニューだが、県外にはほとんど広まっていないという。名前の「ベスビオ」はイタリアの火山・ヴェスヴィオ(ベスビオ山)に由来する。

 

ペスカトーレとボンゴレはどちらもロッソとビアンコがあった。

ペスカトーレ・ロッソは魚介類を入れて、トマトソースで仕上げたもの。ペスカトーレ・ビアンコは魚介類を入れて、白ワインとオリーブオイルを入れたもの。

ボンゴレ・ロッソは、アサリを白ワインで蒸し煮したものにトマトを加えたもの。ボンゴレ・ビアンコは、アサリを白ワインで蒸し煮したもの。

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