<ちゃんこ鍋とは、主に相撲力士が食べる鍋料理。「ちゃんこ」とは本来、相撲力士の食事の事を指す。鍋だけがちゃんこと思われがちだが、それは誤りである。しかしながら相撲力士の食事は、相撲を行うための体格を身に着けるために鍋を食べる事が多く、それが広く知れ渡ったのがちゃんこ鍋である>
<相撲部屋でのちゃんこの調理は、主に幕下以下の力士が行う。力士が廃業後、そこで身に着けた調理法を活かし、ちゃんこ料理屋を開業して主にちゃんこ鍋を提供することが多く、そこから広く知れ渡った。両国界隈の他、場所の巡業がある大都市、名古屋、大阪、福岡などにはちゃんこ料理店は多い>
<ちゃんこ鍋の味付けは醤油や味噌、最近では塩もあり特定の味付けは存在しない。部屋によってはキムチやカレー粉、ホワイトソースなどを用いて飽きがこないように工夫し、数多のバリエーションを作り出している。中に入っている具も、とりたててこれが入ってなければならないというものはないが、一般的には肉団子や白菜やうどんなどが入っている。それぞれ主たる材料に合わせて「鶏ちゃんこ」とか「味噌ちゃんこ」といった言い方をする。各相撲部屋ごとに、その部屋独特の作り方もあるという>
要するに味付けも自在であり、具材もなんでもあるものをぶち込んでしまえといった、ごった煮のようなものである。
<古くは「手をつく」=「負ける」から縁起を担ぎ、牛や豚などの四足動物の肉を使うことは避けていたが、現在では使われる事も珍しくない。当時は(もちろん、現在でもよく見かけるが)ソップと呼ばれる鶏ガラでダシをとっていたが、これが細身である事から、現在でも細身の力士をソップと呼んでいる。余談だが、長年ちゃんこ番をしている力士が、ちゃんこ長を務めるという伝統から「料理がうまい力士は出世しない」と言われる事がある。
ちゃんこの語源としては「ちゃん」が中国の事で「こ」が中国語で鍋の事だという説がある。長崎でアルマイトの大きな中華鍋を「ちゃんこ」と呼んでいて、長崎に巡業した力士が、その鍋料理を「ちゃんこ」と呼んだとするものだ。
また「ちゃんこ」で中国の事だという説もある。「鍋」と「国」は、中国語で似た音だからである。長崎の人が中国から来た鍋を「中国(ちゃんこ)鍋」と呼んでいて、当地に巡業した力士がその料理を「ちゃんこ鍋」と呼んだのではないかというのである。
長崎では、この鍋の名は後に略して「ちゃんこ」となったとする(かぼちゃは、ポルトガル人がカンボジアからもたらしたので「かんぼじあ瓜」と呼び、後に略して「かぼちゃ」となったのと同様)>
出典Wikipedia
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要するに「ちゃんこ鍋」に特定の定義はなく、いわば寄せ鍋と同じようなものと考えても良い。
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