2006/01/26

プッチーニ オペラ『マノン・レスコー』Act IV


ところでプッチーニは、ロマン派のイタリア・オペラの頂点を築いたヴェルディの後を次ぐ人物と評されているが、プッチーニ生存当時から国外ばかりか地元のイタリアでさえ、その評価については大いに異論があった。

 

それは何故か?

優れた劇場感覚ゆえか、洗練され過ぎたドラマ感覚に充ちた音楽ゆえか?

 

「プッチーニ・オペラの中には重厚な芸術性が欠如している」

 

というのが、終始いわれ続けた論拠である。が、何事も物は見様で、ヴェルディが「声」や「歌」をなにより重視しているのは承知しながらも、ワタクシのような派手なオーケストラ好きにとっては、いかに「通俗趣味」と言われようが色彩感に満ち溢れたドラマティックな、あのプッチーニならではのオーケストレーションに心を奪われるのだ。

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