2006/01/08

ヘンデル オルガン協奏曲第13番『カッコウとナイチンゲール』第1&2楽章

 


音楽の教科書ではバッハと並び称されるバロック音楽の巨星ヘンデルだが、どうも音楽ファンには不当に低く評価されている。バッハは宗教的な作品が多く、どこか神がかっているが、ヘンデルは世俗的なイメージが強いせいだろうか。が、実際に聴いてみると神々しいバッハよりも遥かに平明で、優しい肌触りのヘンデルの音楽に共感する人も多いに違いない。

 

ヘンデルのオルガン協奏曲は作品46曲、作品76曲、ほかに4曲の全16曲がある。Classicでオルガンと言えば、バッハの「トッカータとフーガ」のような巨大なパイプオルガンを使って朗々と鳴り響く音楽を連想しがちだが、この作品はヨーロッパならどこの村の教会にもありそうな、比較的小さなオルガンで弾かれるのを前提に作曲されている。その証拠に、殆どの曲がペダルなしのオルガンを前提に書かれている。そこで聴ける音楽は静謐な美しさで、バッハのような「ダイナミック」さとは無縁である。

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