■ウルグアイvsフランス(0-2)
伝統的な堅守と老獪なゲーム運びで堅実に勝ち上がってきたウルグアイが、アルゼンチンを「4-3」で撃破したフランスの爆発的な攻撃力を抑えられるかがポイント。対照的なチームカラーだけに好ゲームを期待したものの、結果は「2-0」でフランスの完勝。ウルグアイとしては、2トップの一角を怪我で欠いたのが痛かったか、殆ど見せ場を作れずに終わってしまった。
■ブラジルvsベルギー(1-2)
準々決勝には勿体ない好カードだ。
ともあれ、ベルギー選手のデカさに目を瞠った。単に背が高いだけでなく「ガタイ」そのものが違うという感じで、ブラジルの選手たちが小さく見える。細かくパスを回しちょこまかと良く動くが、セットプレーでゴール前に来るボールは悉くベルギーに取られてしまう。ボールこそ終始ブラジルが支配していたとはいえ、ベルギーの高く厚い壁に阻まれてゴールが遥かに遠い。一方、ボールを奪った時のベルギーのカウンターはデカい図体に似ず素早く、あっという間に2点を捥ぎ取り有利に展開。
後半は、開始早々から2点をリードされたブラジル怒涛の反撃が続くも、ベルギーの堅守は最後まで崩れず「2-1」で勝利。この時点で、勝ち残りはヨーロッパ勢のみとなった。「王国」に真っ向からぶつかり、力でねじ伏せたベルギー恐るべし。日本が、よくぞこの強いチームと互角に戦えたものだと、改めて感慨がわく。
■スウェーデンvsイングランド(0-2)
8強の顔ぶれの中では、ロシアとともに攻撃力で見劣りがするスウェーデン。案の定というべきか、終始イングランドペースで試合が進み、これといった見せ場も作れず敗退。
「サッカーの母国」と称されながら、ここしばらく目立った実績を残せなかったイングランドだが、今回のチームはまだまだ期待できるかもしれない。
■ロシアvsクロアチア(2-2、PK4-3)
「開催国特権」でグループリーグの組み合わせに恵まれ、決勝トーナメント進出だけでも上出来のロシアが、徐々に自信をつけてきたのか遂にスペインを撃破したのには驚いた。この日も格上のクロアチアと、PKまでもつれこむ死闘を演じながら遂に敗退。
クロアチアは4強に残った顔ぶれでは最も弱そうだが、決勝トーナメントでは2試合続けて120分戦った末のPK勝ちと、勝利の女神を味方につけているのか。
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