2022/02/09

サラの悲劇(北京冬季オリンピックpart3)

フィギュアスケート男子(SP

オリンピック三連覇という大偉業」に挑む羽生選手が登場。その羽生の背中を見続けて研鑽を重ねてきたであろう宇野選手、さらには18歳とフレッシュな鍵山選手という強力な布陣だ。もっとも「強力な布陣」とはいえ、なんといってもその中心は「絶対王者」の羽生であることは間違いなかった。

戦前までは・・・

 

前回大会で、すでに「オリンピック連覇」の偉業を成し遂げ、凡人ならすっかり満足のうちに引退するか、タレント気取りでテレビで愛嬌を振りまくかというところだろうが、敢えて「三連覇の偉業」に挑んできたこと自体、称賛に値する。

 

そんな「絶対王者」の地位は揺るがないハズだとの確信に支えられての観戦だったが、この日のSPでは予想外のミスが出て「まさかの8位」というスタートだ。

 

「まだショートプログラムだから」とはいうものの、これまでの「ショートでトップに立って逃げ切り」のパターンが崩れただけでなく、トップ選手たちとは大差が付いてしまっただけに、事実上「逆転金」の目は、ほぼ潰えたといえる。当然ながら「」だけを目標にしてきたであろう絶対王者には「早すぎる終戦」を迎えることに。

 

くわえて宇野(3位)、鍵山(2位)という後輩たちにも、まさかの後塵を拝するというのは、さすがに絶対王者には想定外すぎる展開であったろう。

 

もっとも、宇野、鍵山両選手の活躍自体は日本人としては喜ばしい限りであるから、このままいけば「いよいよ世代交代の波が・・・」ということになりそうなのだが、なにしろあれだけの強さを誇った絶対王者が、このまま黙って引き下がることはなかろう。

 

勝負のフリーでは、この際

 

順位よりも、この稀代の天才がこの状況下で、果たしてどのようなパフォーマンスを見せてくれるか?

 

に注目してみたいのである。

 

スキージャンプ混合団体

個人戦で表彰台を逃した高梨選手が、リベンジを期待された団体戦では「スーツの規定違反で失格」という前代未聞(?)のイチャモンを付けられ、またしても悲運に見舞われた。

 

そもそも、この「ジャンプ競技」のルールというのが、よくわからない。

ジャンプ」というからには、誰よりもたくさんの距離を飛んだ者が強いはずで、その点からいえば高梨選手は文句なくナンバーワンのはずだった。

 

ところが(だからこそというべきか)、これでは高梨選手など体重の軽い日本選手の独壇場になるからとばかり「飛型点」などという、わけのわからない採点が出てきた。要するに「飛ぶ姿の美しさ」ということらしいが、元々が「いかに遠くまで飛べるか」を争う競技なのだから、飛ぶ格好など不細工だろうがなんだろうが、たくさん飛んだ者が勝者であるべきだし、それでこそ誰の目にも不公平がないはずだ。

 

ところが、この「飛型点」などとトンチンカンだけではまだ足らず、さらには「テレマーク」などという、これまたわけのわからないルールまで加わって「着地の美しさ」までもが採点の対象となってしまった(実際の採用順序は知らんがw)

 

繰り返すが「ジャンプ」というからには「遠く高く」飛ぶことを競うべきであって、せめて「どれだけ高く飛んだか」ならまだしも理解はできるが「飛型」や「着地」の美しさなどが「ジャンプ」競技に一体、何の関係があるのか?

どう考えても「最もたくさん飛んだ者」が、絶対に偉いのであって、「飛型」の不格好さや着地で尻もちをついてひっくり返るのは「ジャンプ」の能力とは、まったく無関係なのである。

2 件のコメント:

  1. 忙中閑有りのプー2022年2月11日 0:01

    しかも、その後の抜き打ち検査でスーツが違反となり、
    それに加えて、その検査方法が従来と異なった測定方法だったとか
    さらには、その抜き打ち検査対象が、トップレベルの選手ばかりだったとか
    いよいよ、見る気が失せてきてしまいましたよ。

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