2022/02/13

スッキリしないジャンプのルール(北京冬季オリンピックpart6)

スピードスケート/女子団体追い抜き1回戦

高木姉妹と佐藤選手で挑んだ日本は、オリンピック記録で1位通過。とはいえ、僅差で2位に着けたカナダを始め、3位と4位のオランダ、ROCも侮れない相手だ。

 

スピードスケート/男子500メートルでは、森重選手が「不可解なフライング裁定」の被害に遭いながら「

 

そして、スキージャンプ/男子ラージヒル。ノーマルヒルで金メダリストに輝いた小林選手は僅差で2位となり、惜しくも「二冠」の快挙は逃した。しかしながら、個人種目で「金・銀」は見事な快挙だ。

 

■納得いかんジャンプのルール

繰り返しになるが「ジャンプ競技」のルールが、どうにも気に喰わん

なぜ、素直に「誰よりも大きなジャンプをした者」がチャンピオンにならないのだろう。

 

スピードスケートは当然のごとくに誰よりも速く滑った者」が勝利者で、滑走姿勢の美しさなどは無関係だ。他に、たとえば陸上のトラック競技にしても、ただ「速さ」のみを競うものである。世界には、かなり不思議なフォームで走るトップアスリートも存在する。そもそも、誰しも自分が一番速く走れるフォームを追求し結果の産物だから、どんなフォームで走ろうが大きなお世話であって、幸いにしてこの世界ではそれぞれの「個性」として尊重されている。

 

フィールドの跳躍にしても、古今東西を通じて「最も大きく跳んだ者」、「最も高く飛んだ者」が勝利者になるのが当たり前で、そこに一ミリも疑いの余地はない。間違っても「飛型の美しさとやらの曖昧な尺度」が出る余地はまったくなく、着地で尻もちをつこうが減点対象となるはずはない

 

このように「わかりやすいルールだから、観ていて楽しい」のであって、いたずらに素人を混乱させるだけの、ご都合主義に根差したルールの複雑化は排除しなければならない。

 

などと書いているうちに、実は「飛距離競技ではなく「ジャンプ競技」なのだから「単に飛距離だけでなく、飛ぶ姿勢や着地の美しさも競う総合ジャンプ競技(芸術?)」で間違ってないのではというのも、なるほど一理あるかもしれぬ気がしてきた。しかしながら、やはり「誰よりも大きなジャンプをする」ことこそが原点であるからには、それで「勝者になれない」ことがあるのは、やはり本末転倒であろう。

 

これは前の例に挙げた他の競技との比較以前に、スポーツの精神から考えてもおかしな話だから、現状の「ジャンプ」とは別に「飛距離」という本来あるべき種目を設けるべきではないか。もちろん、これは「飛型や着地」などがいかに不細工だろうが関係なく、とにかく「どれだけ遠くまで飛べたか」で勝敗を決する。別に選手の負担が増えるわけでもないし、誰が見ても同じ結果を共有できるのだから、これほどスッキリすることはないんじゃないかと素人として思うのだが、選手や競技関係者の意見を聞いてみたい。

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