2008/08/25

終幕 (北京オリンピックpart10)

北京オリンピックが終わった。

 

開催国が好成績を残すのは毎度の事だが、Chinaが金メダル獲得数でUSAを大きく上回ったのには、さすがに失笑を禁じえない。

 

元々、国家ぐるみでドーピングに取り組んでいるChinaである。94年の広島アジア大会で「魚軍団」と呼ばれた女子Chineseたちが、物凄い数のメダルを獲得した。男子は振るわなかったが、女子の選手は男のように筋肉が盛り上がっていて、ひと目見ただけで生理に反した不自然さを感じたが、やはり組織的なドーピングが露呈し、大きな社会問題となった。今大会もすでに8人が処分されているが、これは氷山の一角ではないのか。

 

体操競技では「年齢査証疑惑」も取り沙汰されているように、元々そんな下地がゴマンとあるのがChinaである。元々、このようなお国柄だけに、開会式の「やらせ」に失望したと言う人が多いようだったが、歴史を捻じ曲げてでも、隣国の領土を自国の領土だと言い張るような国なのだから、オリンピックの過剰演出くらいは、まったく驚くに値しない。

 

90年に行われた北京アジア大会では、86年のソウル大会の94個を倍近く上回る、金メダル183個を獲得した「実績」ある国だ。ソウル大会では、82年ニューデリー大会で28個しか金を獲得できなかったKoreaChina1個差の93個の金メダルを獲得して、一気にメダル大国になった。このような怪しげな国どもに囲まれながら、日本があくまで「フェアプレー」に拘る精神は立派であり、メダルは少なくとも日本人のワタクシは断固支持したいが、世界の目に「アジアは胡散臭い」と見られているとするなら、ChinaおよびKoreaの罪が最も大きい事は言うまでもない。

 

それはともかくとして、競泳の北島選手の二冠と、柔道勢の活躍などで盛り上がった前半に比べ、元々尻すぼみが予想されながらも、その中で期待されたマラソンや野球、あるいはシンクロといったメダルの常連種目までが、不振に喘いだ。

 

特に目を覆いたくなったのはマラソンである。期待外れに終わった種目は、外国選手に比べ体力的にも精神的にも見劣りがした(野球、シンクロ)が、マラソンに至っては男女とも北京にまで行きながら、スタートラインにすら立てない者が出るという異常さであり、またなんとかスタートラインには辿り着いたが、地面に足をつけられない状態でマラソンに臨んだ選手もいるなど、思い出したくもない惨憺たる結果に終わった。

 

そうした中で全体的に観れば、柔道が不振の中で金メダル9個は、まずまずと言えるのではないか。個人的には、二大会連続二冠に輝いた北島選手の圧勝と、一人で幾つもの種目にエントリーできる競技とは違い、たった一個の金メダルを目指して10日間で9試合を戦い、チームで力を合わせて栄冠を勝ち取ったソフトボールが特に印象強かった。

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