北京オリンピックで、日本選手が予想以上の活躍を見せている。
前日とこの日は、女子レスリングで金メダリストが誕生した。かつては、日本の「お家芸」と言われた男子レスリングがパッとしないのに引き換え、前回のアテネオリンピックから正式競技となった女子レスリングこそは、今や柔道を凌ぐ「日本のお家芸」の観が強い。
その女子レスリングの大黒柱は、言うまでもなく55kg級の吉田沙保里だ。なにしろ、この吉田の戦績たるや物凄い。
・世界選手権
・・・ 2002年以降5連覇
・アジア大会
・・・ 2大会連続金
・レスリングアジア選手権 ・・・ 2004年から5大会連続金
・オリンピック・・・
2大会連続金
今年1月にアメリカ選手に初黒星を喫するまで、2001年以降の国際大会で実に7年間負け知らずの「119連勝」を続けていたのだから、まさに「怪物」とは彼女のためにある形容詞ではないか。
この吉田とともに、63kg級の伊調馨の「2大会連続金」も素晴らしい。ライバルの怪物・吉田から逃れるようにして、63Kg級に転身してからの快進撃には、目覚しいものがある。姉の千春の「銀」、浜口の「銅」と、奇しくも前回とまったく同じ結果となった。
出場4人中3人が決勝に進出する中、まったく期待していなかった浜口だけが今回も唯一、決勝に進めなかったのは前回同様、予想通りの結果だ。これを機にアニマル親父には、今後は会場からお引取りを願いたい。
北島を中心とした日本チームが、競泳メドレーリレーで「銅」を獲得するなど、連日明るいニュースの絶えない中にあって、「金」だけでなく複数のメダルも夢ではないと心密かに期待していた「日本のお家芸」女子マラソンが、まさかの大惨敗を喫した。
大本命・野口の怪我での欠場に関しては、アラームを上げるタイミングがいかにも遅過ぎたし、野口が消えた予想外の展開でプレッシャーに潰れたか、メダルの有力候補と目された土佐までが、前代未聞の「途中棄権」の醜態を演じるという、よもやの悪夢が待っていた。メダルが期待された二人の選手が、遂にゴールにすら辿り着けなかった原因解明と、今後の対策こそは日本陸上界の急務となった。過ちを繰り返す事は、絶対に許されない。
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