今日もやってくれた、女子柔道。地味ながらこれまでの実績また実力ともに、この10年では男女を通じてYAWARAさんに次ぐ逸材として、ワタクシが注目して来たのが上野である。技量、実力ともに並外れた素質を持ちながらも、順風満帆というわけではなかった上野だが、それでもオリンピックで強さを発揮するところは、さすがと言うに尽きる。
日本の至宝YAWARAさんが、アホな判定に泣かされて「3連覇」の偉業を逃したことは重ね重ね悔やまれるが、前日の谷本に続く「二大会連続金メダル」は、お見事だった。サービス精神旺盛なYAWARAさんとは対照的に、シャイな性格のためか華やかな舞台に採り上げられる事のない上野だが、改めてその技術の高さとここ一番での底力を見せ付けてくれたのはさすがであり、あのクールな上野が精一杯に喜びを表現していたのも微笑ましい。
階級の違いを別にすれば、YAWARAさんの総合力は図抜けてはいたが、ワタクシが最も「強さ」を感じてきたのは、この上野である。あれだけの実力を備えながら、数々の紆余曲折を経験して人間的にも大きな成長を遂げた上野の勝利には、赤の他人ですら味わい深いものを感じるし、心からの賞賛を贈りたい。
これで今回のオリンピックで日本が獲得した金メダルは4つ目になるが、気づけば柔道の内柴、谷本、上野、そして競泳の北島と、奇しくも揃いも揃って「オリンピック二連覇」というのは特筆ものだ。
そんな女子柔道の快挙に引き換え、男子柔道の不甲斐なさには目を覆うばかりであり、また緒戦を迎えた野球も宿敵キューバの前になすすべもなく捻られるテイタラクには、激怒を禁じえない。あれだけの高給をせしめて、デカイ顔をしているプロ野球選手の実力は、所詮この程度なのか?
にしても星野が出てきただけで、恐れをなして(?)何を血迷ったか退場宣告をしていた「ド素人アンパイア」が、国際舞台に相応しいと思うバカは存在しないだろう。
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