2008/08/15

【柔道】有終を飾る(北京オリンピックpart6)

柔道競技が、今日で終わった。

 

女子は7階級で「金2、銀1、銅2、合計5」だから、大本命だったYAWARAさんの誤算はあったものの、なかなかの健闘ぶりといっていいだろう。

 

一方の男子は、この日まで金が僅か1つという信じ難い醜態を演じ続けてきたが、最後の最後で最年少21歳の石井が、最も価値のある「無差別級・金」をもぎ取り、どうにかこうにか面目を保った形だ。

 

3つの金は確保したいところであり、無差別を含めて2階級はギリギリなんとか許容範囲といえたが、7階級のうちの5階級でメダル無しは、あまりにも情けないというしかない。

 

不振なだけに、余計に光って見える「金メダル」だが、二大会連続金メダルの内柴は想定の範囲内ではあったが、正直驚いたのは、この日の無差別級の石井の戦いっぷりだ。

 

オリンピックを通じて「伝統ある日本の柔道」と「姑息な反則ポイント稼ぎのスポーツJUDO」のギャップを嫌というほど見せ付けられたのは、ご承知の通りである。ところで、日本国内の大会や代表争いでは「一本柔道」の美学に拘った井上康生に対し、「姑息な反則ポイント稼ぎのスポーツJUDO」を得意としていたのが、誰あろうこの石井だった。それだけにワタクシも含めて、多くの心ある柔道ファンの願いは、井上に「伝統ある日本の一本柔道で、オリンピック金を獲得してもらう」事だった。

 

正直なところ、「姑息な反則ポイント稼ぎのスポーツJUDO」を得意としていた石井が、オリンピックの無差別級で金に届くとは思っていなかった。ところが蓋を開けてみれば、この石井がまるで人が変わったように積極的に技が出るわ、立ってよし寝てもよしと、若手に似合わぬオールマイティぶりを発揮して、準決勝までオール一本の快進撃というから、驚くではないか。決勝こそは、さすがにやや慎重になったか、一本が取れそうな明らかな格下相手に対して優勢勝ちに終わったものの、21歳という若さと初のオリンピックとは思えないような、自信に溢れた戦いぶりと言えよう。

 

それにしても、あの状態の塚田選手へのインタビューは、拷問以外の何ものでもねーだろーと、憤りを覚えずにはいられなかった(この日も、すべてビデオでの録画観戦である)

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