女子ソフトボールが見事「金」を獲得した。プロの選手を集めながら、ヘッポコな戦いばかりを繰り広げている野球とは大違いの素晴らしい戦いぶりだ。
過去のオリンピックでも、常に好成績を収めてきた日本女子のソフトボールチームだったが、この世界にはこれまで3大会連続で「金」を独占し続けてきた、アメリカチームと言う「万里の長城」のような存在が君臨してきた。そのアメリカを決勝で破っての堂々の「金メダル」は、まさに値千金の重みがあるだろう。
プロ野球選手で固めた「星野ジャパン」が注目を集めながらキューバ、アメリカ、韓国らに立て続けに捻られ続けている醜態の裏で、目立たないながらも快進撃を続けてきたのが、このソフトボールチームである。野球とは違い、ソフトボールなどは4年に一度のオリンピックくらいでしか目にする機会がないが、あたかも日本中の苦悩を一身に背負ったかのような重苦しい表情の割には、ロクでもない結果しか残せない「星野ジャパン」とは対照的に、物凄い努力を積み重ねているのだろうながらも、そうしたところはおくびにも出さず、あくまで競技を楽しんでいるような、伸びやかな戦いぶりで美しく輝いている、好感度大の日本チームである。
前大会まで監督を務め、この日は解説をしていたしわがれ声のクールな女性が、優勝を決めた瞬間に感激の涙で言葉にならなかったのが、このチームのこれまでの努力を物語っているかのようで、なお一層の感激を誘った。
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