2005/11/07

バーベキュー事件簿

 大阪万博跡地の鶴見緑地にてバーベキュー大会だ。

 

参加者はにゃべ、ホソノ、マサトのトリオという例のトリオと、対するA女子はリナ、ユーナ、ケーコの3人。

 

 (帰りは煩いケーコをまいて、ユーナとリナで二次会というチャンスが出来るかな・・・)


 と、密かに目論んでいたにゃべだったが、この目論見は予想外の腹立たしいトラブルによって、呆気なく潰えてしまった。


 アルコールのせいにするわけでもないが、こともあろうにあのケーコと大喧嘩になってしまったのである。


 例の厚かましさで、調子に乗って肉ばかりを平らげていたケーコに


 「あんまり肉ばかり喰ってると、本物のデブになるぞー」


 という悪気のない軽口に対して、ヒステリーの発作が爆発した。

 

 「デブとはなんだよー、デブとは・・・人が気にしてる事をいいやがって・・・喧嘩売っとんのか?」

 

 と物凄い形相で睨んで来たではないか。

 

 「デブになるぞと言っただけで、誰もデブとは言ってねーだろーが」


 「そんなん同じようなもんやろ!

いくら飲んどるからっちゅーて、言ってえぇー事と悪い事があるやろー」


 事実、太目の人間に限って「デブ」と図星を突かれると烈火の如くに怒り出すケースは良くある事で、まことに始末が悪い。

 

1ミリも可愛げのない本気の激怒には、こちらもついカっと来て


 「オマエだって、いつも言いたい放題の癖して・・・人に対してだけ、タブーだなんだと鬱陶しいわ」


 「女性にデブというオマエは、サイテー人間や」


 「オマエの方が、よっぽどサイテーじゃ」


 こうなっては、もう収拾が付かない。


 他の4人が取り成そうとはしたが、こっちはともかく「怒れる大魔神」と化したケーコの方は、もう誰にも手が付けられなかった。


 「まーまー。ちーっと、二人とも落ち着きなはれ・・・」(リナ)


 「二人ともって何だ?
 元々、興奮してるのは一人だけだぞ」


 「あんだけ言っといて、よーゆーわ。ホンマ、デリカシーのないやっちゃな!」


  「なんだよ、その言い草は!

こんなヤツとの同席は、御免蒙る」


と、腹立たしさに一人で帰る始末となった (-_-)~┻━┻ガシャーン


 最早、収拾は難しいと判断したホソノが追っかけてきて


 「後はオレとマサトでフォローしとくわ」


 という耳打ちを受けながら、早々に家路に着いたにゃべ。


 明けて翌日

 

キャンパスのラウンジには、いつものようにマサトとホソノが待ち構えていた。


 「で、あの後はどーなった?」


 「どうもこうも、すっかりしらけちゃったしな。あの後は、30分もせんうちにお開きや」(ホソノ)


 「ケーコもあの後は、やけにそろっとなっとったしな・・・アイツなりに、反省してたんほなへんかいな?」(マサト)


 という事だった。

 

さすがに数日は姿を見せなかったA女子の面々は、それから再度ラウンジに現れたが、さすがにバツが悪いかしばらくは別の学生らと盛り上がっていたが、遂に

 

「おーっす!」

 

といつものように男のような挨拶でやって来たケーコは、「あの事」などはすっかり忘れたという顔をしているではないか。


 この際、こちらも敢えて「例の件」には触れなかったが、いつものように会話が弾んで来た頃合を見て、リナが


 「こん前のバーベキューは、にゃべが途中で消えてしもたからな。

また今度、やろーか?」


 と、持ちかけられた。


 「今度は肉抜きん野菜もん焼きにしはるか?」


 とマサトがやって、皆の爆笑を誘った。


 「やっぱ、にゃべがおらへんと盛り上がらんしー」(ユーナ)


 当の大魔神は


 「こないだはブチ切れてしもてゴメンゴメン。あん後はダイエット中やわ」


 と、例によってケロッとしたものだった (* ̄m ̄)ブッ

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