城ヶ崎海岸とは、静岡県伊東市中南部に位置し、富士箱根伊豆国立公園の指定を受けている海岸一帯である。城ヶ崎海岸は大半がリアス式海岸となっているが、これは現在は休火山となっている伊豆高原の大室山の火山活動により、溶岩が海岸まで流れたことにより形成されたものであり、その距離は十数kmにも及び断崖絶壁となっている所もある。
1261年(弘長元年)、日蓮が鎌倉幕府によって伊豆に配流された時、船から降ろされた場所が、この地の海中にある俎岩(まないたいわ)だといわれた事から、その近くに蓮着寺が建立されている。
現在は都心に近い名勝ということから、門脇吊橋を中心とした一帯はドラマ・映画・旅番組のロケーションとして有名。また作詞家の星野哲郎が歌のモチーフとしてたびたび城ヶ崎を使用しており、現地には歌詞が記された石碑が建てられている。
城ヶ崎海岸は、天城火山の溶岩が流出し、海の侵食作用で削られてできた雄大なリアス式海岸です。海岸線には絶壁が連なり、幾重にもふところ深く入り組んだ岩礁、岬から岬へと続く眺めはまさに壮観です。門脇灯台を中心に全長9kmのハイキングコースがあり、なかでも門脇崎の海の吊り橋は長さ48m、高さ23mでスリル満点です。
「もずかね」「しんのり」など、地元の漁師がつけたユニークな名前の岬や紀州公ゆかりのぼら納屋、四季を通じて花が咲く伊豆海洋公園、日蓮上人ゆかりの蓮着寺、水原秋桜子句碑など、自然と歴史文化をめぐる様々な見どころがあります。富戸港から発着する遊覧船では、海からの城ヶ崎海岸の絶景を楽しめます。
門脇灯台
展望台から、遠く伊豆七島や天城連山の峰々を望むことができます。門脇崎灯台は昭和35年3月に建設されましたが、平成7年5月に展望台付きの灯台に改築されました。
新灯台は地上24.9mの高さですが、地上17mのところに収容人員30名の第一展望台(室内)が、地上4mの所に収容人員60名の第2展望台が設置され、晴れた日には、遠く伊豆七島や天城連山を望むことができます。
門脇吊橋
城ヶ崎の名所として長さ48m、高さ23mの海の吊橋があります。「かどかけ」と門脇岬の間は、4000年前に大室火山の溶岩流が表面の冷却した部分を残して海面に流れ出して行った跡で、台地のうしろに大きなくぼ地を残しています。
半四郎落しと門脇岬の間の海蝕洞に、城ヶ崎の名所として、長さ48m、高さ23mの海の吊橋あります。断崖絶壁のスリルを味わうことができます。(昭和43年3月完成)
城ヶ崎ピクニカルコース
ぼら納屋から伊豆海洋公園までの約3kmの遊歩道です。ぼら納屋を起点に、伊豆海洋公園まで全長3kmにわたるコースです。のんびり歩いて90分。幕末頃の砲台跡や城ヶ崎ブルース歌碑、門脇吊橋など見所いっぱい。
ぼら納屋
ピクニカルコース起点ぼら納屋は、ぼら漁の根拠地。ぼら回遊の春と秋には漁師が住みこみ、ホラ貝や旗を合図に出漁し、取ったぼらを江戸城に献上したという。昭和39年まで続けられていましたが若い漁師もぼらも少なくなり、340年間も続いたぼら納屋も撤去寸前になったが地元の人々の手で復元、素朴な磯料理が味わえる休憩所として登場しました。
幕末砲台跡
幕末のころ、この地を管理していた沼津藩水野氏が黒船の来襲に備えて、四門の大砲を備えつけた砲台跡があります。いまはトベラ、ヒメユズリハの入り混じった林におおわれています。
門脇吊橋
半四郎落しと門脇岬の間の海蝕洞に城ヶ崎の名所として長さ48m、高さ23mの海の吊橋があります。
城ヶ崎自然研究路
約6kmの自然研究路。自然が造成した景観を満喫できます。蓮着寺より八幡野までの全長6kmのコースです。ゆっくり歩いて3時間。切り立った絶壁、流れ出た熔岩の岬、波に浮かぶ伊豆七島、這松の林植物の群落と大自然を満喫できます。
蓮着寺
鎌倉幕府により伊豆に流された日蓮上人は、現在の日蓮岬の沖にある俎岩に置き去りにされたと伝えられ、後に当地を治めていた小田原北条氏の今村若狭守が、ゆかりにちなんで祖師堂を建て、付近の土地七十町歩を寄進したのが蓮着寺のはじまりです。広大な寺の境内の美しい自然林の中には、上人ゆかりの「袈裟かけの松」や「石食いのモチの木」などがあります。
篠海灯明台
蓮着寺住職田辺日浄は、漁船が近海航海の船舶に救いの灯をとのことから、大正5年頃、日蓮岬突端に石油ランプの灯明台を造り、夜毎ともし続けられ法界万雪灯ともいわれましたが、現在はその跡と大正11年にたてた常夜灯碑が残っています。
橋がかり
風波の浸食により、城ヶ崎海岸は各種の様相を呈していますが、脚下に自然が自ら設計施工したとさえ思われる石橋があります。古くから「橋がかり」と云われ伝えられています。大室山の流出した熔岩と風波の対決場所として、珍しい自然現象のひとつです。
大淀・子淀
眼下の岩礁にある大小の汐溜りは、昔から大淀・子淀(おおよど・こよど)と呼ばれていました。自然が造成した天与のプールとして周囲の人々に親しまれています。
橋立吊橋
この吊橋の上よりの眺望は千変万化に富み、美しい景観をみせています。橋の長さ60m、高さ18m。自然造型の美しい橋立の対面にあるじょうせんが、根にかかる吊橋であります。この吊橋からは、千変万化に富んだ橋立や柱状節理の沖の島が眺望でき、自然のきびしい様相が美しさとあいまって、このコース一番の景観をみせています。橋の長さは60m、高さは18mです。昭和46年5月完成。
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