2006/12/06

インスタントラーメン

 麺類が大好物のワタクシは、子供の頃からインスタントラーメンも好きである。

かつて愛知にいた頃は、スーパーで「出前一丁」や「サッポロ一番」など5袋入り200-250円の安いのを買い、毎週の休日には自分で作って食べていた。普段の食事では「自炊」という事にはまったく縁がないワタクシとしては、唯一学生時代から数えて長年のキャリアを持つインスタントラーメン作りだけは得意中の得意と言えるだけに、密かに

(インスタントラーメンを作らせたら、ワタクシの右に出るものは滅多にいまいて・・・)

とまで自負していた。

ところが2004年から東京進出となるに伴い、しばらくはホテルやらマンスリーマンションといった、短期滞在型の住居を転々としていたために、これまでのようにインスタントラーメンを作る事もなくなったのである。

そうして上京後およそ半年が経過し、年末の休みを迎えると猛烈にあのインスタントラーメンの独特の味が懐かしく感じられた事もあり、雪の中をもものともせず(といっても、スーパーはホンの目と鼻の先だが)買出しに行く事に。幸いにも、吉祥寺の物件は分譲仕様のそれなりのマンションであり、ありがたいシステムキッチンに加え、調理に必要な鍋やフライパンなどは、一式が揃っていた。

とはいえ、普段は自炊などはした例のないワタクシだから、かつては近所のスーパーで刺身を買っては来たものの、いざ食べる段になってよくよく考えたら包丁がない事に気づいて、卵などをひっくり返す平たいヤツ(名前すら知らずw)で強引に切った経験のあるツワモノ(?)が、何を隠そうこのワタクシなのである。

さらに皿に並べて食べる段になって、今度はわさび(通常はパックに入っているケースが多いため、すっかり忘れていた)の買い置きがない事に気付いて、またしても慌てて本ワサビとオロシガネを買いに行ったくらいの、ズボラでモノグサ自慢の男も、何を隠そうこのワタクシである。それで翌日に、またあの平たいのを取り出そうとキッチンの扉を開けると、扉の裏側の溝にしっかりと万能包丁が差し込んである事実に初めて気がついて

(なんと、アホめ・・・)

と思わず吐き捨てた、というほどのテイタラクなのだった (" ̄д ̄)けっ

 話が横道に逸れたが、再びインスタントラーメンの話に戻ろう。ラーメンを作るのにちょうど良い鍋がある事は、かつて熱燗に使っていた事で知ってたから、今回は材料さえ調達すれば良いのである。理想とするインスタントラーメンは、キャベツか白菜ともやし、さらには豚肉の切り出しでダシ汁を取るのが定番だったが、もやしは日持ちがしない上にそもそも調理をしないワタクシにとっては、キャベツや白菜もラーメン以外の用途には99%以上使う事がないから、スーパーの1/4カットすら大き過ぎるくらいであり、また豚肉のパックも一番小さいものでも余ってしまうのである。

そうはいっても、インスタントラーメンへの欲求には抗せない。とはいえ、インスタントラーメンを食べるのは休日昼間に限られるため、翌週には使えなくなる具に使うための材料が余ってしまうのは困りものだが、それでも旨いラーメンを求めて、思い切ってスーパーに買いだしに出たのだった。

キャベツ1/4カット 白菜1/4カット 豚肉(小パック) ネギ1本。余談ながら以前住んでいた愛知では、ネギといえば青い部分が殆どの「青ネギ」が常識だったのが、東京に来たら逆に青い部分が申し訳程度にしか付いていない「白ネギ」ばかりなのに参った(青い部分も太い「下仁田ネギ」という、極上品はあるが)

青ネギやーい・・・(;´д`)

直ぐにしおたれるもやしは諦め、代わりに幾らかは日持ちの効くメンマを買う。さて材料が揃ったところで、インスタントラーメン用として前もって買っておいた底の深い雪平鍋に、これらの手で千切った野菜どもを豚肉とともに沸騰するまでグツグツと煮込んでダシを取り、中火でコトコトと煮込んだラーメンが出来あがる。うーん、懐かしのあの独特の香り。やはり1年ほどのブランクがあろうとも、長年かけて培って来たこの腕は少しの衰えも見せていなかった (*Φ皿Φ*)ニシシシシ

こうして具をドッサリと入れ贅を尽くし、見事なまでに旨そうなラーメンが出来上がったまでは良かったが、その時になってようやく肝心のラーメンを入れる丼がなかった事に気付いたのであった(* ̄m ̄)ブッ

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