では、ちゃんぽんのルーツを探る旅へと、出る事にしましょうか。
<ちゃんぽんのルーツは、福建料理の『湯肉絲麺(とんにいしいめん)』である。 湯肉絲麺は、麺を主体として豚肉、椎茸、筍、ねぎなどを入れたあっさりしたスープ。これに四海樓の初代・陳平順(ちんへいじゅん)が、ボリュームをつけて濃い目のスープ、豊富な具、独自のコシのある麺を日本風にアレンジして考案したものが『ちゃんぽん』である。
今日では、缶詰や冷凍など保存技術の発達により食材が年中あるが、当時はそういうわけにもいかず苦労していた。そこで長崎近海で獲れる海産物、蒲鉾、竹輪、イカ、うちかき(小ガキ)、小エビ、もやし、キャベツを使ったのが、ちゃんぽんの起こりとなった。
季節による食材を使っていた事から『ちゃんぽん一杯で、四季が感じられる』料理と言われ、また『和』と『華』の融合、長崎の山海の幸から、長崎だからこそ創りだされた郷土料理とも言われている>
別の説もある。
<鎖国時代、日本で唯一の開港地として外来文化を受け入れ独自の文化を育てた長崎は、料理にも異国の味が漂うと言われます。中でもちゃんぽん・皿うどんは、深い関わりのあった中国の影響を受けて長崎が生み出した日中混合の庶民の味として、名物のひとつとなっています。
ちゃんぽんの語源には、諸説あります。
1.中国、福建省の方言で、簡単な御飯の意味の「喰飯(シャンポン)」が訛ったもの。
2.ポルトガル語の「チャンポン(混ぜる・混合する、の意味)」が訛ったもの。
3.当時の中国人の呼び方である「チャン」と、日本人の「ポン」を取ってチャン+ポンと名付けた。
1.中国、福建省の方言で、簡単な御飯の意味の「喰飯(シャンポン)」が訛ったもの。
2.ポルトガル語の「チャンポン(混ぜる・混合する、の意味)」が訛ったもの。
3.当時の中国人の呼び方である「チャン」と、日本人の「ポン」を取ってチャン+ポンと名付けた。
など料理の特徴と同じように、語源まで諸説が混合しているようです>
<麺は、麦粉に唐灰汁(とうあく)を入れて作った独特のものだが、独特の風味が出てまた腐敗防止にもなる。ラーメンや中華麺は、かんすい(炭酸カリウム約90%)で小麦粉を捏ねるが、ちゃんぽんの麺は唐灰汁(炭酸ナトリウム約90%)の水で捏ねた長崎特有のもので、福建地方の食文化が活かされている>
<こうしたちゃんぽん、今では長崎市を中心に50社余りが製造しており、その生産額は10億円を超えると言われる。現在、長崎市内には百数十軒の中華料理店があるが、ちゃんぽんを供する店は更に多く千軒以上あると言われる>
では、いよいよ「ちゃんぽん」の由来を探っていく。
<ちゃんぽんの由来も、諸説あります。
「明治初年、長崎人である本吉某が、丸山にて支那うどんをちゃんぽんと名付けて開業したもので、ついにちゃんぽんは支那うどんの固有名詞となった」
と、文献に残されています。
また「勝海舟が丸山でちゃんぽんを食べ、とても喜んだ」とも語り継がれています。
この他、福建省の人たちが長崎市内(現在の新地中華街や館内)に出て、庶民相手に商売をするようになった頃、その明治30年代に陳平順が貧しい中国人留学生に、安くて栄養のあるものを食べさせようと、野菜くずや肉の切れ端などを炒め、中華麺を入れスープで煮込んだボリュームたっぷりの料理を作り上げ、ちゃんぽんと名付けたとも言われています。
どの説にしても、麺好きの日本人の嗜好を巧みにとらえた、その名の通りまさに日本と中国が混合(ちゃんぽんになった)した料理と言えます>
<『ちゃんぽん』のという名称の由来は当初、支那うどんと名付けられていたものが、明治時代の後期頃からどのようにして『ちゃんぽん』と呼ばれるようになったのか?
中国語というと、一般的に北京語(普通語)のことを指すが、広大なこの国には数えきれないほどの方言があり、その方言も殆ど外国語のようなものでコミュニケーションがとれない事が少なくない。
その一つに福建語があり『吃飯(福建語でシャポン、又はセッポンと発音する)』という言葉がある。
『ご飯を食べる』という意味だ。
当時、親しい人に出会った時『 (ご飯を食べたか?)』と挨拶していた。その時々の関心事が挨拶になる事は世の常であり、例えば、梅雨などの天気であったり商売が儲かっているかどうかなど・・・>
0 件のコメント:
コメントを投稿