形式的には、未だにフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの枠組みの中にあるが、作曲技法としては第1番よりも更に進歩しており、第1楽章序奏の規模が拡大し重要性が増していること、動機労作がより緻密になり、ソナタ形式楽章におけるコーダが第二展開部としての様相を呈し始めていることなどが指摘される。楽器法の面でも、木管楽器(特にクラリネット)の活用や、チェロとコントラバスを分割して扱う手法が顕著になっていることが注目される。初演の際の批評では、奇を衒いすぎていると評された。
http://park10.wakwak.com/~naka3/index.html
第2楽章のラルゲットの美しさも、ここに至るピアノソナタの緩徐楽章で試行錯誤を繰り返してきた結果が実ったものではないでしょうか。
18世紀のピアノは楽器の限界もあって、どちらかと言えば歯切れの良いテクスチャが主流だったのですが、それをベートーベンはレガートでカンタービレすることに腐心していました。このラルゲットで聞くことのできる美しいロマン性は、第1番の交響曲では聞くことが出来なかったものですし、そこには「歌う」事への試行錯誤が結実していると言えます。
確かにベートーベンが、最もベートーベンらしいのは驀進するベートーベンです。
交響曲の5番やピアノソナタの熱情などがその典型でしょうか。
しかし、瞑想的で幻想性あふれる音楽もまたベートーベンを構成する重要な部分であり、その特徴が一つの形として結実したのが、このラルゲット楽章なのです。
http://park10.wakwak.com/~naka3/index.html
第2楽章
クラリネットを主役にした最初の交響曲であろう。おだやかな主題は、まだまだ古典派の枠の中である。この楽章の旋律線は、初期のピアノソナタに似ている。旋律そのものでも、ピアノソナタ「田園」に似ているのは有名な話である。結果として素朴ないい曲になっていて、交響曲第1番と比べても、断然こちらの出来がよい。
0 件のコメント:
コメントを投稿