この曲は『クオレマ』という劇音楽の中の一曲です。
クオレマ・・・語感的にシベリウスお得意のカレワラ神話的作品を思い浮かべちゃいますが「クオレマ」というのはフィンランド語で「死」という意味で、カレワラ神話とはまったく関係がない。
この劇は全部で6つの場からなっているらしく「悲しきワルツ」は、そのうちの第一景の全体を形作っている。
このワルツの造形は、物語の筋に沿ったものということだ。
幼い息子が見守る前で、若い母親が死の床についている。
魘されながら、母は夢を見ている。
夢の中には大勢の踊り子がいて、静かに踊りはじめた。
思わず彼女がその中に加わると舞台は徐々に明るくなり、メロディも鮮やかに優美になっていく。
ひとしきり踊って疲れてぐったりとした時、音楽が止まり、踊り子たちは消え彼女は一人となる。
夢から目覚めた彼女は夢の中の踊りが忘れられず、ふたたび踊り始める。
すると再び踊り子たちが現れ活気が満ちるが、突然家の扉が三回ノックされ、開けるとそこには彼女の亡き夫に扮した死神が立っていた。
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