2021/08/03

「野球」が「ベースボール」に勝った日(2020東京オリンピックpart10)

■体操

女子種目別ゆかで、村上茉愛が「銅」。体操女子のメダルは、1964年東京五輪団体総合の銅メダル以来57年ぶり。個人種目としては初の快挙とか。確かに、毎回のように数々のメダルを獲得してきた男子とは違い、毎回メダルにはほど遠く「参加することに意義」だった女子体操では、予想外の「快挙」と言える。

 

他国の選手と花束を渡し合うなど気遣いを見せたり、表彰式で喜びを爆発させた村上。インタビューでも明るい笑顔を振りまき、ライバル選手を持ち上げるなど「コミュ力」の高さも半端じゃないから、「五輪メダリスト」としてタレントの道が拓けそうだ。

 

■野球

準々決勝でアメリカ戦に勝利。というと凄いみたいだが、向こうはバリバリのメジャーリーガーは殆ど出場しておらず、対する日本は文字通り「代表メンバー」で臨んだ。にもかかわらず、延長の激闘の末でやっとこさの辛勝だから、彼我の差は推して知るべし。

 

先発の田中は、7年間にわたりヤンキースのローテ投手として活躍したとはいえ、昨オフに事実上「お払い箱」となった投手だ。その「ピーク越え」の投手を「昔の名前」の幻想に引きずられて代表に選んだのがそもそも錯誤であった。ところが、わざわざアメリカ戦の先発に起用したから驚いた。

 

もっとも、「相手はメジャーリーガーではなく、二流、三流どころだから、何とか抑えてくれるだろう」という期待があったのだろうが、結果は4回持たず降板と落ち目を露呈。くわえて、緒戦でも通用していなかった青柳をわざわざ同点の場面で起用し勝ち越し3ランを許すなど、相変わらず「ド素人監督のクソ采配」で窮地に追い込まれる。

アメリカの二線級投手陣に助けられて、打線の奮起でなんとか勝ちを収めたものの、またしても疑問の多く残る采配だった。

次は「絶対にやりたくなかった国」との対戦になってしまった。

 

ところで不可解なのは、グループリーグ1位同士の日本とアメリカが、なぜいきなりトーナメントの1回戦で当たらなければならないのか。誰が決めたかリーグ戦で負けたり、トーナメントで負けたチームが何度も復活できるなど、なんともわけのわからないルールだ。

 

さらに何を血迷ったか、この真夏の酷暑の下、わざわざ一番暑い時間帯の炎天下での試合が続いていたが、さすがに大口スポンサー(?)との試合だけは涼しい夜にやるんだなw

 

■卓球団体

男子1回戦は、オーストラリアにストレート勝ち。水谷の安定感はさすがだが、張本の調子がどうにもイマイチで、今後の戦いに影を差す。

 

女子の準々決勝は台湾と対戦。相手は「強豪」との触れ込みだったが、結果は1回戦に続いて「3-0」の快勝だ。

 

ところで、この女子の団体戦は非常にドロー(draw)に恵まれた。

日本側のグループでそこそこ強豪らしき相手は台湾、香港くらいだが、それとて明らかに格下。対する一方のグループはC国、シンガポール、ドイツ、K国などが犇めく「死のグループ」となった。

この僥倖に恵まれ、日本は準決勝で香港を破って決勝進出を決めてくれることだろう。

 

■レスリング

男子の文田が「銀」、女子の皆川は3位決定戦にも敗れてメダルには届かず。

誤算は女子の土性。前回金メダリストということから、連続金メダルの期待が大きかったが、まさかの初戦敗退。しかも1ポイントすら取れず「0-10」の惨敗だから、まったく話にならない。

 

こうして「金メダル候補」と称された選手が次々に敗れていく姿を見ると、毎回「鉄板」と期待される中で、期待通りに女子で初の「オリンピック4連覇(2004-2016」、「世界選手権10連覇(2002-2015」の大偉業を成し遂げたり、「10年以上にわたって189連勝」を成し遂げた伊調馨の偉大さがわかろうというものだ。

 

人気先行の女子バレーボールは、1次リーグで「たった1勝(4敗)」しかできず、「決勝トーナメント進出」は遥か彼方の夢のまま終戦となった。

 

日本の金メダルは17個で、過去最高の16個を上回ったが、半分以上の9個は柔道で稼いだものだ。JOCの目標「30個」は大風呂敷として、イギリスメディアの予想は「26個」だったが、あと幾つ上積みできるだろうか。

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