■女子ゴルフ
3位タイの好位置で3日目を終えた稲見。とはいえ、3位に4選手が並んでいただけに「五輪初のメダル」は容易ではないと思われた最終日。
ところが、この日は6アンダーの猛チャージで一気にトップに迫る勢いだから、マスゴミの騒ぐまいことか。
「金」には僅か1打及ばなかったものの、2位タイまで浮上しプレーオフとなる。この時点でゴルフ男女を通じて「日本初のメダリスト」の快挙は決定したが、プレーオフも1発で勝利を決め、見事「銀」を射止めた。
快挙を前にしたプレッシャーは微塵も感じさせず、淡々とプレーする稲見。22歳の若さにしてあの落ち着きっぷりは、やはりただモノではなかった。
■空手
この日は、男女ともにメダルが期待されたが、男子組手75キロ超級の荒賀は銅、女子組手61キロ級の植草に至っては、まさかの予選敗退だ。
空手は「発祥国」としてメダルラッシュが期待された。型は男子が「金」、女子が「銀」とまずまず面目を保ったものの、組手の方は男女6階級で「銅」がたったひとつという予想外の「惨敗」に終わってしまった。
■レスリング
柔道とともに好調なレスリング。最終日のこの日は、ここまでの好調ぶりを象徴するように「男女アベック金」で締めくくった。
ここまで金が獲れなかった男子は、最後の最後で待望の金メダリストが誕生。
一方、女子の方は、伊調、吉田というレジェンド2人が退きながら、新しい力が芽吹いての「4階級制覇」は素晴らしい。
中でも圧倒的な存在感を見せつけたのが、最終日の須崎選手だ。1回戦から決勝までの4試合を、すべて「10-0」(準決勝は「11-0」)と、1ポイントすら許さない圧勝で、全競技の見渡してもここまで完璧な勝ち方はないと思われる「異次元の金」であった。
■野球
決勝。アメリカ先発は、ソフトバンクに所属するマルチネス。緒戦相手だったドミニカ先発、巨人のメルセデスにもかなり手こずったが、予想通りこの日のマルチネスにも苦戦。3回に村上のソロホームランで先制したが、なかなか攻略の糸口が見つからず、緊迫した展開となる。
そんな貧打を救ったのが、充実した投手陣だ。
この日も森下、千賀、伊藤、岩崎、栗林と小刻みに繋ぐリレーで、アメリカ打線を寄せ付けず、遂に念願の優勝を果たした。
公開競技だった1984年のロス五輪で優勝した後、正式競技となってからは、どうしても取れなかった待望の「金」を、ようやくプロ野球選手が手にした。
勝負は結果がすべてであり、ましてや野球はプロの代表チームなのだから、絶対的に結果が求められる。結果が出なかった過去のオリンピックでは、辛辣なくらいにボロカスにこき下ろし続けてきたてワタクシだが、今回ばかりは「優勝」という結果を出したのだから文句はない。
内容的には紙一重のような接戦ばかりだったが、それでも5連勝であり、勝って当然とはいえ憎いK国や「母国」アメリカにも2連勝したのだから、まずはこれ以上望めない「結果」である。
この勝因は、なんと言っても投手陣の頑張りに尽きる。殆ど完璧に抑えたといってもよい。アメリカはメジャーの一線級は出ていないから、3A~2A辺りが主力なのだろうが、このクラス相手なら日本の実力が上と証明した。
ただし、投手陣に比べると、打者の方はまったく物足りなかった。日本に出稼ぎに来ているような、アメリカでは二線級の投手すら満足に攻略できないのだから、これでは日本の野手はまだメジャーで通用しないといわれても仕方ない。一部の投手はメジャーで通用するかもしれないが、野手はどれもファームレベルというところか。
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