■陸上
山縣、多田、小池という「史上最強」と言われたトリオで臨んだ男子100Mは、3人そろって予選であえなく討ち死にし、準決勝すら進めず。この個人種目での惨敗後の4×100Mリレーとなったが、予選1組を3位で通過しどうにか決勝進出を決めた。
前回リオ五輪での「奇跡の銅メダル」は正直できすぎの結果で、今回も決勝進出8チーム中、タイムは最下位だ。決勝は得意のチームワークで、どこまで食い下がることができるか。
一方、金メダルが有力視された男子20km競歩では、池田が銀メダル、山西が銅メダルを獲得。「金」は逃したものの、メダリスト2人という陸上では珍しい快挙となった。
■野球
敗者復活の準決勝。アメリカが7-2で「順当に」K国に勝ち、日本の決勝の相手が決まった。
日本としては、もちろんアメリカの方が手ごわい相手に違いないが、毎回くだらないことにイチャモンをつけて、後味の悪さばかりを残してくれるK国との再戦がなくなったことが、何よりも喜ばしい。
アメリカにも、すでに勝っているんだけどなー。
■空手
今大会から正式採用となった空手。あるいは、空手発祥の日本開催という関係で今回限定なのかもしれないが、空手の母国としてメダルラッシュが期待される。
まずは、女子形で清水選手が銀メダルを獲得し、この競技のメダリスト第1号に。が、当人は「銀」には満足しておらず「もっといい演武ができたのでは、という後悔がある」と涙した。
いよいよ女子決勝。相手は、もちろんC国。日本が奇跡の勝利を手にするには、緒戦のダブルス勝利が絶対条件だ。
C国相手に最も分が悪いと思われた石川が、開始早々から人が違ったように積極的なプレーを見せて、若い平野を鼓舞する。第1ゲームを先取するという、これ以上ないスタートだ。
決勝で急遽抜擢され不慣れな王に対し、巧みに弱点を突いてポイントを重ねる平野。「いよいよ奇跡の第一章か?」と乗り出したものの、さすがに甘い相手ではなかった。
当初こそ、石川の積極的な攻めと平野の作戦に押されていたC国の修正力は凄まじく、じわじわと地力を発揮し始めると、あっという間にゲームカウント「1-3」で一気に押し切られてしまった。石川・平野のコンビの息が素晴らしく合って、ここまで良い戦いを続けてきたとはいえ、やはり相手は強く歯が立たない。
第2試合は、日本のエース伊藤と孫が対決。シングルス準決勝で対戦し、ストレートであっさり一蹴された相手だ。3位決定戦に勝ち、銅メダルを獲得した際も「銅メダルの嬉しさは1%、準決勝敗戦の悔しさが99%」と語っていた伊藤だけに、リベンジを期す。
シングルスの時もだが、あの勝ち誇ったような雄叫びがなんとも憎たらしい孫に、なんとかひと泡吹かせてほしい。
正直なところ、トータルでC国に勝てるとは思わないが、勝てるとしたら伊藤かダブルスだと思っていた。逆に言えば、負けるにしても伊藤くらいはなんとか一矢報いてくれと願うところだ。
殆ど良いところがないまま一方的に敗れたシングルスの試合とは違い、序盤から互角に近い攻防で一瞬期待を持たせたものの、体格とパワーに勝る孫に徐々に圧倒され、終わってみれば「1-3」の敗退。クレバーな伊藤の対策が功を奏していた前半とは打って変わり、途中からは相手もパワー頼みではなく、しっかりと対策を打ってきた。相手からすれば、まだまだ余裕ある勝利だったろう。
後がなくなった第3試合、平野の相手は176cmという巨漢の王。
「負けるにしても、せめて一矢くらいは・・・」の願いも虚しく、長身を生かした相手のパワフルな攻めに、なすすべなく「0-3」のストレート負けに終わった。
孫と同様、どうしても相手のパワーに目が行きがちだが、ダブルス開始早々は平野が巧みに不慣れな相手の弱点を突いていたのに、試合中にキッチリと対策をされてしまった。準決勝までは溌溂とした動きで日本に新風を吹き込んだ平野だったが、C国選手には実力通りの完敗だ。
こうして、伊藤が手も足も出ない孫の強打をも軽々と打ち返していた金メダルの陳夢を引っ張り出すことすらできず、ストレートの完敗。日本としては、確かに「最強チーム」といって過言ではなかっただけに、勝てないまでもせめて1勝くらいはできるのではと期待したが、結果はまったく見せ場がなく、いつも通り改めて実力差を再確認しただけだった。
※試合後のインタビューで、ひとり涙を見せなかった伊藤。やはり、この子はハートが強いわ!
■レスリング
女子57kg級の川井が、前回に続く連覇を達成した。
前日の62キロ級で妹がすでに「金」を取っており、川井としては「オリンピック連覇」にくわえ「姉妹で金」という二重のプレッシャーがかかっていたが、そんなプレッシャーなどは微塵も感じさせない戦いぶりで、見事頂点に立った。
これで日本の金メダルは22個となり、C国(34)、アメリカ(26)に次いで3位。メダル総数は46個となって、過去最高だった前回の41を上回った。
0 件のコメント:
コメントを投稿