■ボクシング
下馬評にはあまり乗ってこなかったボクシングで、密かに期待していた「金メダル獲得」のニュースが届いた。
ところが聞いてビックリ、金を獲得したのは女子選手というではないか。
実のところ「女子ボクシング」という競技があることを知らなかった。
大きなお世話ながら
「うら若い女性が、なぜ好んでボクシングなど・・・」
と思えてしまうが、旧来のボクシングのストイックなイメージとかけ離れた、入江選手の明るいキャラが素敵だ。また決勝で敗れたフィリピン選手が、優しい笑顔で入江選手を祝福してくれたのは印象的なシーンだった。
■体操種目別
男子個人総合を制した橋本が、種目別の鉄棒でも「金」
意外なことに、個人総合で2連覇を達成したあの内村でさえ、オリンピックの種目別では「銀」ひとつのみだったという事実が、なによりこの二冠の難しさを証明している。
ところが19歳の若き王者が、プレッシャーなど微塵も感じさせない自然体の演技で、あっさり偉業を成し遂げてしまったから、末恐ろしい。
■卓球男子団体
層の厚いC国選手は、海外に帰化し世界中で「〇〇代表」となっているだけに、国名だけでは油断ができないが、この日の対戦相手スウェーデンは正真正銘の欧米人ばかり。揃いも揃って図体のデカい選手ばかりで、日本選手がみな子供のように見える。
第1試合のダブルスを幸先よく取ったが、第2試合で「鉄板」と思われた水谷が、身長2mはありそうな相手エースにまさかの完敗。オリンピックでは、常に勝っているイメージしかない水谷の敗戦(C国戦は除き)は、そのショックが尾を引くかと思われた。
続く第3試合の張本も第1ゲームを落とし嫌なムードとなったが、そこから挽回して逆転し「2-1」。迎えた第4試合は、水谷に勝ったファルクと丹羽が激突。
2mの長身から打ち下ろす相手のパワーは驚異で、好調の水谷でさえなすすべもなくやられただけに、丹羽の勝算は正直低いと思っていたが、ここで「意外性男」の本領を発揮。いつものポーカーフェイスで、強敵をストレートで軽く一蹴してしまったから、まことに相性とは不思議なものだ。これまでわき役に徹して目立たなかった丹羽が、鮮烈な存在感を見せつけた一戦だった。
それにしても、ハリモトの「チョレイ」が煩い。あれだけ叫び続けるだけでも、かなり体力を消耗するのでは? などと余計な心配をしてしまう。
■卓球女子団体
女子は、準決勝で香港との対戦。
過去2試合同様、ダブルスが石川&平野組、第2試合が伊藤、第3試合が平野のオーダーで順当に3連勝、決勝進出を決めた。
相手もエースとなる第2試合の伊藤が、今大会初めて1ゲームを失ったが、平野はストレートの快勝。徐々に五輪の空気に慣れてきたか、1戦ごとに調子を上げている。
C国、ドイツ、シンガポール、K国が同組となった「死のグループ」に対し、これといった強敵が居ない日本はドローに恵まれ、余裕十分で決勝までコマを進めた。
決勝の相手はC国となるだろうが、最終第5試合の石川起用は避けるべきだ。現状を見ると、3人の中で最もC国選手に勝てそうにないのが石川だから、第5試合は伊藤にすべきである(そこまでもつれるかはわからないが)
■サッカー男子
準決勝の相手はスペイン。両チーム得点がないまま延長に突入し、延長後半にスペインに1点を奪われ、ついに敗退した。
スペインと言えば、ヨーロッパでもドイツやイタリアと並ぶ「サッカー大国」だから、惜しくも決勝進出は逃したとはいえ、ここまで善戦できただけでも上出来という見方もできる。
日本代表の守りが素晴らしかったのか、はたまたフル代表とは違いスペインが案外と大したことがなかったのかはわからないが、スペインも決定力に欠き、予想外の競り合いとなった。
一次ラウンドでは、3試合で7点を取った日本代表だったが、準々決勝のニュージーランド戦に続き、この日も延長を戦いながら無得点。要するに、決勝ラウンドでは「240分間無得点」ということだ。
ニュージーランド戦も「0点」のPK勝利だから、仮にこの日も「0-0」のままPK戦で勝っていたとして、これで「決勝進出」とか「メダル確定」といっても喜べない。
以前から何度も繰り返しているように、点取り屋のいない得点力のなさは「日本サッカーの宿痾」と言える。
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