完成されたオペラ第1作『ボリス・ゴドゥノフ』は、その上演を求めて1870年の夏に帝室歌劇場管理部に総譜を提出したが、帝室歌劇所側から上演を拒否されてしまう。
これに対しムソルグスキーは憤慨したが、ウラディーミル・スターソフや友人たち(その中には、リムスキー=コルサコフもいた)からの意見を聞いたうえで考え直し、すぐさまオペラの改訂に着手した。改訂版は、1872年の6月23日に完成された。
1869年に完成した原典版は、1871年2月17日になって歌劇場側から正式に不採用として通知がなされた。原典版は、標準的なオペラの形態から見れば極端に女声役が少ないなど大きく逸脱するものであったため、上演を拒否されたと見られる。
0 件のコメント:
コメントを投稿