新横綱・稀勢の里が、奇跡の逆転優勝!!!
新横綱として迎えた今場所、いきなり「全勝優勝も?」と期待させる快進撃を演じながら、13日目の日馬富士戦で大けがを負ってしまった稀勢の里。
怪我の様子から、休場はおろか「長期離脱」も心配されながら、まさかの強行出場となるも「最弱横綱」鶴竜に一方的に敗れるほどの重傷だ。
14日目まで1敗を守って来た照ノ富士に遂に抜かれ、2敗に後退。
千秋楽は、その照ノ富士と星一つの差で直接対決となり、もはや誰の目にも優勝は絶望的と思われた。
これまでの合い口こそ良い相手とはいえ、今場所絶好調に近い照ノ富士相手に、左腕がまったく使えない手負いの稀勢の里の勝ち目は、どう見てもゼロに近いという見方が妥当だった。
(折角、良い調子で「新横綱優勝」の大チャンスだったのに!
なんとも惜しいことだ・・・)
と歯噛みをしたくなる展開だったが、勝負の神様は
(なにも、こんな複雑に手の込んだことをしなくても・・・)
と言いたくなるくらいに、実にドラマティックな展開を準備していた!
照ノ富士に、あっさりやられてジエンドと思われた稀勢の里。
ところが、前日とは見違えるような力強さで本割を制すると、続く優勝決定戦でも絶体絶命の土俵際からの鮮やかな逆転劇で、奇跡の大逆転新横綱優勝!
これまで散々に「メンタルの弱さ」が指摘され続けた稀勢の里だが、念願の横綱昇進を果たして吹っ切れたかのように、今場所の泰然自若とした風格、そしてこの凄まじいまでの精神力は、目の前の壁を一気に超越し、新境地に達した感すらある。
実に、どこまでもドラマティックを絵に描いたような新横綱。
今後もさらなる進化を続けながら、ワクワクするようなドラマを演じ続けてくれそうな期待が膨らむ。
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