2018/04/28
新アッシリア帝国(3)
2018/04/27
布都御魂
6月23日。
神武天皇の軍隊は名草邑(ナクサノムラ=和歌山市名草山)に到着しました。それで名草戸畔(ナクサノトベ)という人物を殺しました。戸畔は妬鼙(トベ)と読みます。
狹野(サノ=和歌山県新宮市佐野)を越えて熊野の神邑(ミワノムラ=新宮市三輪崎)に到着しました。また天磐盾(アメノイワタテ=新宮市熊野速玉神社の神倉山か?)に登り、軍を率いて進みました。
その後、海で暴風雨に遭い、皇舟(ミフネ=天皇の乗った舟)は波間に漂いました。そのとき、稻飯命(イナイノミコト)は嘆き悲しんで言いました。
「あぁ!
わたしの祖先は天神(アマツカミ)で、母は海神(ワダツミ)です。
どうしてわたしは陸で酷い目に逢い、海でも酷い目に逢うのか!!!」
そう言い終わると、剣を抜いて海に入って鋤持神(サイモチノカミ)となりました。
三毛入野命(ミケイリノノミコト)は恨んで言いました。
「わたしの母と叔母は海神(ワダツミ)です。
どうして波を起こして溺れさせようとするのか!!」
そういって波を踏んで、常世の国へと渡りました。
神武天皇は一人息子の手硏耳命(タギシノミミノミコト)と軍を率いて進み、熊野荒坂津(クマノアラサカツ)に到着しました。別名を丹敷浦(ニシキノウラ)と言います
そこで丹敷戸畔(ニシキトベ)という者を殺しました。
その時、神が毒を吐いて、兵士もモノも全部、病んでしまいました。これで、天皇の軍隊は元気がなくなりました。
この土地にある人が居ました。その人の名前は、熊野高倉下(クマノノタカクラジ)といいます。
熊野高倉下(クマノノタカクラジ)は夢を見ました。
夢の中で天照大神(アマテラスオオカミ)が、武甕雷神(タケミカヅチ)に言っていました。
「その葦原中国(アシハラナカツクニ)はまだひどく騒がしく、乱れている。あなた(=タケミカヅチ)がまた行って静かにさせなさい」
聞喧擾之響焉は左揶霓利奈離(サヤゲリナリ)と読みます。
武甕雷神(タケミカヅチ)は答えました。
「わたしが行かなくとも、わたしが国を平定した『剣』を降ろせば、すぐに国は静かになりますでしょう」
天照大神は言いました。
「そうするが良い」
諾は宇毎那利(ウベナリ)と読みます。
武甕雷神(タケミカヅチ)は、高倉に言いました。
「わたしのこの剣は名付けて韴靈(フツノミタマ)と言う。今、この剣をお前の蔵の中に置いておく。
これを受け取って天孫に献上しなさい」
韴靈は赴屠能瀰哆磨(フツノミタマ)といいます。
高倉下(タカクラジ)は言いました。
「はい。分かりました」
答えると、目が覚めました。
翌日に夢の教えのとおりに、蔵を開けてみると、おそらく天から落ちて来たとおぼしき「剣」が、蔵の床の板に突き刺さっていました。すぐに剣を取って、神武天皇に献上しました。
布都御魂(ふつのみたま)は、記紀神話に現れる霊剣。韴霊剣、布都御魂剣(ふつみたまのつるぎ)とも言う。佐士布都神(さじふつのかみ)、甕布都神(みかふつのかみ)とも言い、「ふつ」は物を断ち切る音を表す。
建御雷神(たけみかずちのかみ)はこれを用い、葦原中国(あしはらのなかつくに)を平定した。神武東征の折り、ナガスネヒコ誅伐に失敗し熊野山中で危機に陥った時、高倉下が神武天皇の下に持参した剣が布都御魂で、その剣の霊力は軍勢を毒気から覚醒させ、活力を得てのちの戦争に勝利し、大和の征服に大いに役立ったとされる。荒ぶる神を退けるちからを持つ。
神武の治世にあっては、物部氏の祖と言われる宇摩志麻治命(うましまじのみこと)が宮中で祭ったが、崇神天皇の代に至り、同じく物部氏の伊香色雄命(いかがしこおのみこと)の手によって石上神宮に移され御神体となる。同社の祭神である布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)は、布都御魂の霊とされる。
石上神宮
布都御魂は、やがて拝殿の裏手の禁足地に埋められるが、明治7年(1874年)に当時の大宮司の菅政友によって発掘され、本殿内陣に奉安され御神体として祭られている。その際、刀鍛冶師の月山貞一(初代)が作刀した布都御魂剣の複製2振が、本殿中陣に奉安された。
菅政友によって発掘された物は、形状は内反り(通常の日本刀とは逆に刃の方に湾曲)の片刃の鉄刀。柄頭に環頭が付いている。全長は記録によって微妙に異なるが、85cm位である。
石上神宮には、ともに天羽々斬(布都斯魂剣)も奉安されている。
鹿島神宮
一方、鹿島神宮にも布都御魂剣または韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)と称する巨大な直刀が伝わっている。由来は不明であるが、奈良時代末期から平安時代初期の制作とされる。国宝に指定されており、鹿島神宮の宝物館にて展示されている。
布都御魂は神武天皇に下される前は鹿島神宮の主神であるタケミカヅチのものであり、布都御魂が石上神宮に安置され鹿島に戻らなかったために作られた二代目が、現在鹿島に伝わる布都御魂剣であるという。
ソクラテスの思想(4) 「アレテー(徳)」
出典 Wikipedia
2018/04/26
アルテミス(ギリシャ神話34)
出典 Wikipedia