2018/03/26

外国産の入荷量と主な産地(輸入国)/農林水産庁Web

3 外国産の入荷量と主な産地(輸入国)

1)輸入野菜

残っている資料の中で、一番古いものである昭和45年当時の外国産野菜の取扱量は945t、主な品目は、タマネギ、冷凍野菜、加工野菜であり、全体の入荷量に占める比率は0.5%とわずかであった。

しかし、平成22年度になると、入荷品目も数多く(10数種から50種前後に増加)、総取扱量も約6倍強の5,910tと大幅に増加し、入荷量(217,810t)に占める外国産比率は3%に増加している。主な品目は、西洋カボチャ、白ネギ、西洋ニンジン、タマネギ、ブロッコリー等である。なお、外国産比率の大きいものとしては、マツタケ(97%)、冷凍野菜(90%)、芋スルメ(79%)ニンニク(51%)、西洋カボチャ(51%)などがある。

主な輸入国は、昭和45年は台湾が1位であったが、平成22年には台湾からの入荷量は大きく後退し、かわって中国がトップとなっている。

そのほか、米国・ニュージーランド、メキシコ、トンガ、韓国、タイ、台湾、フィリピンなどである。(最近では、残留農薬問題で中国からの輸入品は大幅に減少)

 

2)輸入果物

昭和45年当時の外国産の果物入荷量は17,762tで、野菜の入荷量の約20倍と遥かに多くなっている。主な品目はバナナが15,417tでその87%を占めており、レモンの1,463tとあわせて、2種類で入荷量の約9割を占めていた。他にはパインアップル、ネーブル、干カキなどがあった。入荷量に占める外国産比率は約15%である。

平成22年の入荷量(15,173t)は、昭和45年対比85%とやや減少しているが、品目数は2.5倍以上に増えている。入荷の多いものはバナナであるが、当時の5割減となっている。入荷量(51,848t)に占める外国産比率は約30%と、ウエイトは大きくなってきている。

主な輸入国は台湾とエクアドルだったが、平成22年にはフィリピンからの入荷が大幅に増加し1位に、続いて米国、南アフリカ、ニュージーランド、チリ、メキシコ、中国などであり、今は数多くの国から入荷し種類も豊富になっている。

 

3) 輸入水産物

水産物の原産国表示が義務付けられたのは、平成19年度からである。この年の京都市場の水産物における外国産比率は、鮮魚で14%、塩干魚は28%、冷凍魚86%、水産物全体では27%を占めていた。最近の平成22年度では、鮮魚(4,307t18%、塩干魚(5,373t30%、冷凍魚(5,985t93%、全体(15,665t)では32%と、益々外国産比率が高まってきており、青果物全体の外国産比率78%と比較してはるかに多くなってきている。なお、冷凍魚についてはその9割超が輸入魚で占められていることになる。

外国からの入荷が多い主な品目は、鮮魚ではマグロ類、サケ、サワラなどである。鮮魚の主な輸入国は中国、韓国、ノルウェーである。冷凍魚では、冷凍エビ、冷凍サケ、冷凍タラであり、そのほとんどが輸入品で占められており、国産はほとんどないと言っていい状況である。冷凍魚の主な輸入国は、チリ、インド、中国などとなっている。

塩干魚では塩サケ、塩サバ、開干アジであり、主な輸入国は米、チリ、ロシアなどがある。

外国からの輸入量が多い魚種は、サケ、エビ、マグロ類、サバ、サワラ、開干アジなどとなっている。輸入量の多い国の上位は、米国、チリ、中国である。

 

11 輸入量の多い国の主な輸入水産物(上位順)

米国

塩紅サケ・塩カズノコ・スケソウコ・身欠ニシン・冷凍タラ

チリ

塩銀サケ・冷凍サケ、冷凍マス

中国

アマダイ・ウナギ・ハマグリ・ハモ・冷凍サワラ

ロシア

ズワイガニ・塩紅サケ・冷凍カレイ・冷凍タラ

ノルウェー

サケ、サーモン・塩サバ・冷凍サバ

韓国

サワラ・ハモ・ヒラメ・冷凍サワラ

インド

冷凍エビ・冷凍マナガツオ、クロマグロ

インドネシア

キハダマグロ・メバチ・チリメン・冷凍エビ

カナダ

サーモン・クロマグロ・冷凍カレイ・冷凍ズワイガニ

タイ

キハダマグロ・冷凍エビ・冷凍モンコウイカ

アイスランド

冷凍アカウオ・冷凍カレイ・丸干シシャモ

べトナム

冷凍エビ・冷凍ヤリイカ、キハダマグロ

オランダ

干カレイ・開干アジ、冷凍マイワシ

ニュージーランド

冷凍タイ・冷凍アジ、冷凍タラ

611の資料:京都市市場年報、京都市中央卸売市場(第一、第二)統計データ

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