『わが祖国』では『モルダウ』以外の曲はあまり知られていないが、個人的には『モルダウ』に次いで好きなのがこの曲だ。特に、中盤のオーケストラによる息の長い美しいメロディは魅力に溢れており、自然のダイナミズムを感じさせる『モルダウ』に対し、草原に吹く春の爽やかな風を感じさせるようである。
出典Wikipedia
1875年10月18日に完成し、初演はそれから約8週間後の同年12月10日に行われた。この曲は、チェコ(ボヘミア)の田舎の美しさを描写しており、鬱蒼とした深い森を思わせる暗い響きで始められる。何かの物語を描写しているわけではないが、曲が進むと夏の日の喜び、収穫を喜ぶ農民の踊り、祈りの情景、喜びの歌が繰り広げられる。そして後半は、チェコの国民的舞踊でもあるポルカが盛大に続けられる。
前曲の伝説的な雰囲気とは対照的に,この曲では,祖国の美しい風土を描いています。夏の日の田園の喜び,収穫を喜ぶ農民の踊りなど,田園的な情緒に溢れています。
曲はボヘミアの草原を吹く風を暗示するような,ちょっともの悲しいメロディで始まります。続いて,ボヘミアの牧場を示す主題がクラリネットに出てきます。今度は,オーボエに村の娘たちとその歌を描く新しいメロディが表れます。これらが展開された後,一段落します。
弱音器をつけたヴァイオリンに牧場のなごやかさを示す明るいメロディが出てきます。これが対位法的に展開された後,ホルンによって森を表す主題がゆったりと演奏されます。
その後,これまでに出てきた主題が展開され,クライマックスを作ります。収穫祭の頃の農民の様子が描かれます。速度もアレグロになり,打楽器が華やかに加わったポルカになります。これが熱狂的になり,森を表わす主題を交えながら,プレストになって曲は締められます。
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