ミスターは自分自身が野性的な男らしいタイプのせいか、自分とは正反対の色白の優男風の選手がお好みらしい事は、ハッキリしている。
人の好き嫌いが激しいミスターだが、かつてワタクシは
「ミスターって、外見(容姿)で選手を選り好みしてないか?」
と本気で疑っていたくらい、選手起用にも顕著な傾向が見られた。
優男とともに、ミスターの好みは清原や松井など甲子園で日本中を湧かせるような大活躍をした、華のあるスター選手である。逆に、無名の渋い選手やあまり容姿に恵まれていなかったり、ゴツゴツとしたコワモテタイプは、あからさまに敬遠されがちな傾向も窺えた。
①吉岡嫌い・・・ゴジラ松井が、鳴り物入りで巨人に入団してきた1年目の事。 当時の巨人には吉岡という選手がおり、評論家の青田昇氏を始め多くのOBたちが口を揃えて
「是非、吉岡をクリーンアップで使うべきだ!」
と、そのセンスを絶賛していた。
ところが当のミスターは、一向にこの吉岡をスタメンで使う事がないままに、遂には本人の志願によって近鉄にトレードされる。ちなみに近鉄での吉岡は、クリーンアップの一角を担うまでの働きをしていた事はご承知の通りで、ワタクシの目にはミスターがこの吉岡を冷遇した原因が、手に取るようにわかった気がしたものだった (*´m`)
②「信長の蘭丸」・・・同じ松井ルーキーイヤーには、清水もドラフト3位だかで入団していた。確かに高校出とは思えないくらいに、当時から松井のスケールの大きさは群を抜いていたとはいえ、まだまだ技術的には未熟なところが目に付いていた。
にもかかわらず、珍しく我慢して使い続けたミスターだったが、対照的にルーキーとは思えないくらいに高度なバッティング技術を再三に渡って見せていたにもかかわらず、清水の方は少し結果が出ないと直ぐに交代させられてしまうのだ。
普通に考えるなら、これは不思議に思えてしまうところだったろうが、ワタクシの考えでは
(清水の地味なプレースタイルと、(当時から)ルーキーとは思えないような老け顔(失礼!)では、どう見てもミスターの好みとは正反対だからなー)
と、なんとも惜しい思いを噛み締めながら見ていたものだ。
逆に、優男の元木などは典型的なミスター好みの選手で、何かといえば
「ダイスケ、ダイスケ・・・」
と肩入れしていたもので、まるで
(信長の蘭丸(茶坊主)か・・・)
と、苦笑させられたものであった 柱| ̄m ̄) ウププッ
③童顔と優男・・・また、仁志のような元気モノで童顔タイプもミスター好みだけに、たいした実績もないままにトップバッターに大抜擢して、結果が出なくても辛抱強く使い続けていたものだ。
かつての清水や吉岡に対する、非常にシビアな起用法との違いとを考え合わせるなら、こらはもう「差別」と言ってしまっても良いくらいなモノだった。
思えば、かつては篠塚に大変に肩入れしていたミスター。ドラフトに備えてフロントが調査した結果、学生時代に肋膜炎を患った事も判明し、見た目の華奢な雰囲気などから
「ひ弱そうな篠塚は、大成しないだろうから避けた方がいい・・・」
と、上層部から指名回避を持ちかけられたミスターは、断固として自説を主張して見せた。
「いや、あいつは絶対にスター選手になるんだ。ダメなら、オレが責任をとるから」
と異常なまでの執着を見せ、強引に指名に押し切った話は有名である。
プロで芸術的なバッティングを見せる篠塚を見て、当時は
(さすがは、ミスターの慧眼)
と単純に感心していたワタクシだったが、その後あの色白の華奢な篠塚を目にする度に
(例の「病気」か・・・)
と、変な勘繰りをどうにも捨てきる事が出来ずに居たのである ( ̄m ̄*)ブブッ
勿論、監督とはいえ生身の人間であるからには、誰しも多かれ少なかれ好みはあるだろうし、それが起用法にも幾らかは反映されるのは仕方ないかもしれない。
が、それにしても実力とは関係のない、外見に異常に執着する(?)ミスターの場合は、それがあまりにも極端だったと思えてしまえたのは、ヒネクレ者のワタクシだけの勘繰りだったろうか?
なんと言っても最も泣かされたのは、かつて抑えを任された石毛だ。球は速く威力だけは確かにはありはしたものの、なにせ札付きのノーコンに加えチキンハートだから、どこから見ても
(これ以上、抑えに相応しくない投手も居ないだろう・・・)
というくらいのミスキャストであり、現にそれがために勝てるはずの試合を何試合も、ミスミス引っ繰り返される悪夢を散々に繰り返した。しかしながら、なおも性懲りもなくひたすら「ストッパー・石毛」に拘った理由を挙げるなら、ただ一つしか思い当たらないのである。
要するに、石毛以上にもっと抑えに適した何人かの選手らは、いずれもムクツケきブ男揃い(?)の中にあって、石毛のみがミスター好みの色白で甘いマスクだったからである、と。
しかも、ようやく石毛がいなくなってホッとしたと思いきや、懲りもせずに何を血迷ったか今度は野村などというピッチャーを獲得して来た。
ご存じの通り、スピードだけはそこそこあるとはいえ、石毛にさらに輪をかけたような、とてつもないノーコン投手がこの野村だ。バッターの背中を通り過ぎていく事すら何度も見せられたくらい、投げて見るまではボールがどこへ飛んでいくかさえサッパリ想像が付かないようなのが、この野村である。
案の定、ピンチに出て来ては、フォアボールでランナーを溜めて長打を打たれるという悪循環を嫌というほど見せ付けられたものだった。
それでもなお、懲りる事なく来る日も来る日も野村と心中を繰り返しながら
「野村がなー・・・」
とブツクサ言っているミスターの神経たるや、やはり凡人には量りがたかった ヽ( ̄ー ̄*)ノオテアゲ
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