2009/07/23

ガンダム(お台場)と皆既日食の狂騒


お台場の土曜日は、物凄い混雑である。


日中のうちに一度見た後、海岸べりを少し散歩して暗くなった7時過ぎに再度戻ると、ライトアップされたガンダムの周囲には、凄い人だかりが出来ていた。

 


18メートルの巨大なオブジェを食い入るように、或いは熱心に写真を撮っている人々を見て、自分がそこにいるのがなんとなく恥ずかしくなってしまった。

 

タダでさえこのクソ暑い猛暑の中で、学生ではあるまいし大の大人が、酔狂にもあのイモを洗うような混雑を縫うようにして、アニメの「巨大なおもちゃ」をわざわざ見に来ているのである。興味のない人の客観的な目には、これはかなり異様な光景に映るのではないか。

 

まあ他人の目にどう映るかなどは、この際どうでもよい。念のため言っておけば、ワタクシ自身は「ガンダム」のTVは一度も観たことがない。したがって、恐らくは多くの人々がそうであるように、子供時代の郷愁に惹かれたわけでもないし「ガンダム」への強い思い入れなどは、まったく皆無である(というよりガンダムの姿を見たのは、実はこれが初めてなのだった)

 

「そんなオマエがなぜ、わざわざお台場くんだりまで行ったんだ?」

 

と問われれば、勿論18メートルもある巨大な「(バカゲタ)芸術作品(?)」というものに興味を惹かれたからであって、別にガンダムでなくてもウルトラマンでも仮面ライダーでも差し支えはない(というよりは、そっちの方が馴染みがあったが)し、場所にしてもお台場ではくアキバでも汐留でも、或いは新宿でもどこでも良かったのである。

 

「どうせ動かすのなら頭だけでなく、あんなだだっ広いスペースがあるのだから、ノッシノッシと歩かせればいいのに」

とか

「ライトアップよりも花火をやれ」

 

「なんでこんなところに、自由の女神なんだ?」

などと悪態をつきながらも、黄桜の店で清酒呑み比べと黄桜ビールを堪能し、しっかりと記念のピンバッジまで買って帰ったミーハーっぷりには、我ながら呆れたものだった。


※俄か天文ファンが増えた皆既日食の方が興味をそそられたが、NHKまでが安手の企画と三流のゲストを並べ、オバサンタレントにナレーションをさせて折角の映像を台無しにするという、アホ民放を真似た番組作りには途中で観る気が失せてしまった。

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