朝が弱いため、朝食は専らスーパーやコンビニで買うバターロールなど3つくらいをコーヒーと小岩井オレンジで流し込んで終わり、という横着なものである。かつては休日など、喫茶店やファミレスでの朝食が普通だったが、最近はコンビニのサンドウィッチで済ませている。
喫茶店の「モーニングサービス」というと、名古屋など愛知県独特の文化らしいが、通常のコーヒーの価格でトーストやゆで卵(またはハムエッグなど)、或いはミニサラダなどが勝手に付いてくる。この「モーニングサービス」は、生まれも育ちも愛知のワタクシなどからすれば、ごく当たり前の事だと思っていたが、他県の人はこうしたサービスに一様に驚かれるらしい。
名古屋といえば決して田舎ではないから、共同体に見られるような身内に寄せる親切心というわけでもないだろうが、かつて愛知県は人口に占める喫茶店の割合が日本一多いとも言われただけに、それだけサービス競争の激しさが齎した副産物だったのかもしれない。
先に記したように、最近の休日の朝食が簡単なものになってしまったのは、上京後のことである。田舎モノの常として、人ごみが極度に苦手なワタクシは、東京に来てからすっかり出不精となったため、この「モーニング文化」と疎遠になったという事情も大いに作用しているため、そもそも東京に「モーニング文化」が浸透しているのかどうかさえ寡聞にして知らない。かつて「珈琲館」という店のモーニングがニュースになっていたくらいだから、多分殆ど浸透してないだろうと思っている。
かつて名古屋にいた時は、平日の昼はとあるビルの中にある厚生食堂に毎日食べに行っていた。この店は席数がざっと100を超えるくらい広いうえに、総てがセルフサービスだからお値打ちでもあり、ごはんと赤だしはお替わり自由だった。
もっとも、ワタクシはどんぶり七~八分目くらいで充分だったが、メニューは毎日日替わりの定食が3~4種用意されていて、その中から好きなものを選べる。 真夏は、専ら「冷やし中華」か「ざるそば」と「おにぎり」、或いは「チャーハン」といった組み合わせなどで済ませていたが、普段は当然のように定食類だ。
この定食も、大体600円前後(10年近く前の話だが)で、喫茶店のランチとは比較にならないボリュームがあり、味の方もこうした大衆食堂めいた店にしては、まずまずといえた。
ちなみに、この食堂は平日の12時~13時の時間帯しか営業してないため、平日の時間がずれ込んだ時や土・日に限っては「松屋」やらそこいらのラーメン屋などに行く場合も少なくなかったが、役所の食堂などもよく利用した。東京でも、同じように役所や厚生食堂を利用することは出来るだろうし、それなりに安い値段でメニューも豊富に揃っているに違いないが、これまで繰り返しているようにあの混雑を考えるだけで、すっかり億劫になってしまうのである。
とはいえ、かつて関内(横浜)のNTT某で勤務をしていた時は、横浜市役所の食堂を大いに利用させてもらったものだったが。
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