2018/02/22

高木美帆のメダルラッシュ(2018平昌オリンピックpart6)


 日本が今大会3つ目の金メダルを獲得した。スピードスケートの女子チームパシュートで、五輪記録を樹立するというおまけつきだ。個々の力で上回るオランダを、得意の一糸乱れぬ「チーム力」が勝利を齎した。こうした「チームワーク」で戦う競技ほど、日本の力が発揮される種目はない。


 この「チームワーク」といえば、図らずも開催国コリアとの「国民性の差」がまことに象徴的なまでに、ハッキリとした対比で現れたのが面白い。コリアチームは、遅れた選手を無残に「置き去り」にしたばかりか、レース後に「暴言」まで吐いてしまったから直後に大炎上。地元開催のオリンピックの大舞台で、世界中に大恥を晒したのは、まことに彼の国らしい。翻って日本チームの見せた、あの統制の取れたチームワークの「美しさ」に、世界のチームが見惚れてしまった。これは単に一競技で現れた現象と見るべきではなく、両国の備える「国民性」や「日頃の心がけ」といったものが、あの究極の状況で自然と表れたと見るのが正しい。

これで日本は獲得メダル数が「11」となり、過去最多だった1998年長野五輪の「10」を上回った。また高木美帆は、1500メートルの銀、1000メートルの銅に続いてこの種目の「」で「金・銀・銅」全てのメダルを獲得するという「ひとりメダルラッシュ」の大快挙だ
 
一方、ノルディック複合個人ラージヒルで「金」が期待された渡部暁斗。マスゴミの事前予想では、ノーマルヒルと併せて「金2つ」という予想もあったが、結果はどちらも「」に届かず。ノーマルヒルは、ジャンプ3位からクロスカントリーで挽回して「銀」に繋げたが、ラージヒルではジャンプでトップに立ちながら、遅れてスタートしたドイツ勢3人に呆気なく抜かれ5位と、メダルにも届かない惨敗に終わった。

この競技では、前半のジャンプでリードしながら、後半クロスカントリー抜かれて金メダルを逃すのが、いつもの日本のパターンである。欧米選手はクロスカントリーには強いが、ジャンプは日本のお家芸である。他の様々な競技同様、日本に勝たせないための度重なるルール改正で、ジャンプでの得点が低く抑えられ、クロスカントリーに強い欧米勢が有利となった。解説の荻原は「ジャンプで30秒以上の差を付けたら勝てる」と言っていたが、この日の渡部とドイツ勢の走力差を見る限り、1分差でも心許ない気がした。なにより「他の選手に比べ、スキーが滑っていない」というのは怪しからん話だ。解説者は「今日はスキーの滑りが悪い」などと言っていたが、この大舞台でなぜ、そのような基本的な準備すらできていないのか。

フィギュアスケート女子ショートプログラムでは、宮原知子と坂本花織がともに完璧な演技で自己最高得点を叩き出したものの、なんせロシア勢が強く男子に続くメダル獲得に暗雲が立ち込めた。それにしても、このクソ時間帯(朝10時~)、なんとかならんものか。

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