修禅寺を拝観した後は、酒を飲み、土産を買い、温泉饅頭を食べて、ブラブラと町並みを歩いた。かつて母が絶賛していたように、確かに温泉街らしい風情と古い町並みは魅力的だが、町並みだけであれば似たような感じでも、木曽路の方が規模が遥かに大きく見ごたえがあった気がしたが、こちらには温泉があるから一概に比較は出来ない。
修禅寺前の赤い橋の辺りにも紅葉はあったが、Webで調べていた「修善寺自然公園」へと移動する。少し距離があるため、バスで移動するつもりだったが、本数が少なく30分くらい待たなければならないため、歩いていく事にした。ところが、これが失敗だった。元々、歩く事は苦にならない方ではあるが、予想外に遠いのだ。
徒歩20~25分程度と書いてあったはずだが、行けども行けども目的地が見えず
(こんなに遠いのなら、タクシーで行けばよかった)
と、タクシー代を惜しんだ事を悔やんだ。
仕方なく「そのうちに着くだろう・・・」と諦めて歩き、道に迷ったのか「虹の郷」を経由して、ようやく「修善寺自然公園」の看板が見えた時は、実に1時間近く経っていた。
<修善寺虹の郷の周辺に当たる、山間部一帯に位置する修善寺自然公園(8ヘクタール)の中の修善寺梅林(3ヘクタール)に、樹齢100年を越える老木から若木を合わせた約20種3000本の紅白梅があります。岡本綺堂の「修禅寺物語」の記念碑を始め、6本の文学碑や茶室「双皎山荘」があり、散策にはこと欠きません。また、伊豆では珍しいもみじ林は大正13年、旧修善寺町制施行記念として植裁されたもので、1ヘクタール約1000本のもみじの群生地となっています>
こうして散々に苦労をした末に辿りついた「修善寺自然公園」だったが正直、期待したほどのものではなかった。やたらとだだっ広いのはいいが、実に殺風景なのである。確かに「自然公園」というくらいだから、名前の通りだとも言えなくはないし、紅葉林は一面の紅葉に覆われて綺麗だったが、時期的に少し遅かったようで寧ろ足元が深い紅葉の絨毯になっていた。また予想外に時間が掛かってしまったせいもあって、到着した頃には秋の陽が早くも傾き始めていた。
それでも沢山の紅葉と、当初想定になかった富士山を見ることが出来たのは少ない収穫だった。
雲に頂点が隠れた遠景の富士と、中途半端な紅葉を見るために手間取った代償は実に大きかった。温泉街という事で、期待していた立ち寄り湯の看板すらサッパリ見かけず、どこで温泉に入れるのかも皆目わからない状態で、唯一目をつけていたところも早仕舞いをしてしまっていたため、結果的に修善寺温泉に入るチャンスを逃してしまった (;´д`
)トホホ
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