日光・鬼怒川温泉へ旅に出た。
これまで繰り返し書いて来たように、名古屋にいる時は東京には縁がないというか、東京嫌いのワタクシの目が関東地方に向く事はまったくなかった。そんな中で箱根、鎌倉、横浜、伊豆とともに、ワタクシにとっての数少ない興味の対象が日光だった。
箱根、鎌倉、横浜、伊豆辺りは名古屋からでも行けなくはなかったが、こと日光となると名古屋からでは行くだけでも大変な難行であり
(いつか行ければいいな・・・)
という程度に考えていたものだったが、思わぬ事に2年ほど前から東京に住む事になり、この時真っ先に頭に浮かんできたのが
(日光に行ける!)
という事だった。
京都や奈良はないが、関西や東海圏に比べ温泉地に恵まれているのが関東圏のメリットであり、この日光の近くにも「関東の奥座敷」として有名な鬼怒川温泉が控えている。鬼怒川温泉は新宿からJR特急直行という足回りの良さであり、新宿から近いところに住んでいる無精者のワタクシには、まことにもってこいと言えた。
思えば、東京に住み始めて「いつでも行ける」という頭があったせいか、既に2年以上が経つのにまだ行っていないというのも情けない話で、また夏に計画していた旅行も結局、あまりの暑さのために取り止めとなった事で、気付いてみれば4月の京都花見以来という、久々の旅行となった。
まずは特急「スペーシアきぬがわ」で鬼怒川温泉に行き、宿に荷物を置く。鬼怒川温泉からバスで向かったのは「東武ワールドスクウェア」だ。
≪東武ワールドスクウェアは、栃木県日光市鬼怒川温泉大原209-1(開設当初は藤原町)にある世界の遺跡・施設を再現したミニチュアパーク。東武鉄道が建設し、1993年4月24日に完成した。オープン当初は同鉄道の直営だったが、グループ再編時に子会社「東武ワールドスクウェア株式会社」を設立、事業譲渡した。
世界21か国102点の遺跡や建築物を、1/25の規模で再現している。この中には、エジプトの三大ピラミッドや、パルテノン神殿、金閣寺などの45の世界遺産登録物件、アメリカ同時多発テロ事件によって崩壊する前の姿のニューヨーク世界貿易センター(ワールド・トレード・センター)ビルがある。多くは人間の目線近くやそれより低くなっているが、自由の女神像で高さ3.7m、最も高いワールド・トレード・センターは19.95mもある。
園内は、大きく6つのゾーンに分けられ、それぞれ現代日本、アメリカ、エジプト、ヨーロッパ、アジア、日本となっている。現代日本ゾーンには東京タワーや東京駅など現在の日本を象徴する東京とその近辺の施設が展示され、日本ゾーンには法隆寺や姫路城、守礼の門といった名跡や、古い造りの民家等、日本各地のあらゆる時代の遺跡や建物が展示されている。
また各展示にはユニークな仕掛けもしてあり、別売りのカードを利用することでその世界をより堪能することができる。たとえばバッキンガム宮殿では、衛兵隊のミニチュアを載せた地面の一部がドーナッツ状の円盤となっていて、カードを装置に入れると円盤が回り出して衛兵交代式の様子を再現できる。
ほか、国会議事堂では総理大臣が会見を行っていて、総理が代わるとフィギュアも代えてリアルさを出すなどの工夫がされている。故宮では映画『ラスト・エンペラー』の撮影の様子を再現しており、宮城として使用されていた時代の扮装の人々による儀式、さらにそれを撮影するスタッフと見物客などのミニチュアが多数置かれている。
また、東武鉄道の特急列車「スペーシア」(模型)や蒸気機関車も園内を走行している。ほか、園内には、約2万本もの盆栽を展示物に合わせたサイズに作って展示している。
園内はそれほど広くないものの、じっくり見ていくと3時間ほどかかる積雪時には、現実には見ることのできない雪を被ったスフィンクス像を見ることもできる。
鬼怒川温泉に近く、世界遺産日光の社寺・国立公園と温泉保養地を含む観光ゾーンである日光・鬼怒川エリアにあり、温泉、自然観光、歴史的建造物観光が主体のこの地域にあって、数多くない現代的・人工的で商業的なテーマパークの一つ。今市方面から鬼怒川温泉までの間の鬼怒川沿い・鬼怒川線沿線に、ウェスタン村(新高徳駅)、日光江戸村(小佐越駅)と、ワールドスクウェアが続く≫
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