2004/09/22

NTTの救い難い非常識(前編)

 以前にも触れたように、ビックカメラで《Bフレッツを申し込むと、27100円の工事費用が無料》 というキャンペーンを偶然目にし、早速申し込んで来た。インターネットを始めた最初は僅か64kISDNから始まった身だけに、ADSLに切り替えた当初の2.5MB程度で充分に満足していたのだが、その後Bフレッツが主流になっていく趨勢の中で何故か回線スピードがジリ貧に落ちてしまい、2MBすら満足に出ない惨状となった。

 gooなどのサイトのスピードテストをしてみると、上から数えて8割という悲惨な数値が出るに及び、ADLSには見切りをつけることにした(勿論、そんなテストの順位などよりは、実際の使用環境において大いに不満を感じていたのが最大の理由である事は、言うまでもないが)

例によってNTTのやる事だから、申し込んでから工事日が決定するまでに1週間ほどがかかり、更に実際に決定した工事日はそれから半月後と、要するに申し込んでから実際の工事までに1ヶ月も費やすという大名商売である。ところが申し込みを済ませた直後、工事日に予定が入ってしまったために、前倒しして変更してもらおうと電話をすると

「申し訳ありませんが、本日担当者が休みをいただいておりますので、明日にでもこちらから折り返しお電話いたします・・・」

という、相変わらずの惚けた返事が帰って来たのに呆れた。

「はぁ?
担当者など、誰でもいいよ。要は工事予約日を変更しといて貰えりゃ、いいだけなんだから」

「それが、担当者でないと情報がわからないものでして・・・パスワードが・・・また明日にでも・・・」

「え?
なんで?
客のデータは会社全体で共有してるのじゃなくて、個人個人で管理してるって事はないでしょうが・・・?」

などとブツクサ文句を言っていると、煩いやつだとでも思ったか

「では少しお時間をいただいて、また後ほどお電話いたします」

「なんで、そんなに面倒なのか?
とにかくこっちは、工事日を変更してもらうだけで良いんだよ。それでなくとも申し込みから1ヶ月も待たされてるんだから、この上また明日までボケーッと待ってたんじゃ、その間に更に何日も後回しにされかねないからねー」

と、厭味をかましてやって事は言うまでもない。

しばらくすると

「先ほどの工事日変更の件、承りました」

という連絡が入り

(ホラミロ!
ちゃんと出来るんじゃないか・・・要するに、処理が面倒なだけだったんだろーが)

とは思ったが、NTTの受付にしては珍しく対応のまずまずしっかりした担当者でもあり、またこの場合は変更さえ出来れば文句はないわけだ。こうして、ようやく工事の日を迎えたが・・・

 NTTの工事では、いつも「午前中と午後と、どちらがご希望ですか?」と訊かれるが、なにしろこれが漠然とし過ぎている。

「午前中は10時から12時の間・・・午後は13時から17時の間になります」

もっと時間を絞れというと、必ず二言目には「担当者は、沢山廻らなければならないので・・・」と言うのだが、そんな事はこちらの関知するところではない。  午後からにすると、13時から17時の間の4時間のどこに来るかわからないのだから、必然的に2時間に絞れる午前中になってしまう。で、その時も午前中で予約をしたが「事前に電話をしてから窺います」と言っていたにもかかわらず、1030分が過ぎても一向に音沙汰がないではないか・・・

(もしや、忘れているんじゃなかろうな・・・)

とジリジリして来て受付窓口に電話をすると、今度はいかにもNTTらしい無愛想を絵に描いたようなオバサンらしき、くぐもったような覇気のない声が出てきて「今から向かうそうなので、あと30分もすれば着くと思いますよ・・・」  とボソリ。この時、既に時計の針は11時近くを刻んでいた。

「オイオイ・・・午前中って話だったんだぞー・・・今から来るって・・・それじゃあ1130分じゃん・・・」

「ですから午前中ですが・・・」

「つーか、午前中に終わるって話だったんじゃないのか?」

「いえ、午前中に伺うと言いましたが・・・」

「午前中に終わるという事だと思うけどな、常識的には・・・で、どのくらいの時間がかかるの?」

「それは、お宅を見てみないとなんとも言えませんから・・・」

「はぁ?
この前、それを調査に来て見ていったんじゃないのか?」

《午前中に訪問する》

というニュアンスで解釈を間違えたのかもしれないものの、それにしたってこっちは予定をキャンセルして朝から待っているのだから、せめて10時や遅くとも10時半くらいには電話の一本くらい寄越しても良さそうなものだろーが・・・直前になってから電話してきたって全然意味ねーだろと思ったが、どうせまた話すだけ不愉快さが増してくるので

「ともかく、早く来るように言ってくれ」

と伝えたが、結局やって来たのは1130分であった。

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